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かわえうた

言葉にできないものを歌にするのが自分の一生の目標 minako kawae

「杉本文楽 曾根崎心中」復活! 

bunnraku

311大震災の影響で全公演が中止になった
幻の杉本文楽が、三日間ですが復活します。
価格もちょっと変わりましたが
今なら、まだ残席が少々あります。

・・・お早めに。
僕も今日知りました。



幻の『杉本文楽』限定三日間の復活公演!!

公益財団法人小田原文化財団は、2011年8月14日、15日、16日の3日間、
神奈川・横浜の地に2011年1月に新設されました神奈川芸術劇場(KAAT)にて、
文楽公演 『杉本文楽 木偶坊入情 曾根崎心中付り観音廻り』を実施いたします。

この公演は、本来3月23日~27日に上演予定でしたが、
東日本大震災の影響で中止となってしまった“幻の公演”です。
このたび上演を切望される皆様の要望にお応えして、
3日間の限定特別公演として実現する運びとなりました。

現代美術作家の杉本博司が、
人形浄瑠璃作品の中から近松門左衛門の代表作『曾根崎心中付り観音廻り』を選び、
構成、演出、舞台美術、映像を手掛ける一大プロジェクトです。
伝統芸能に造詣の深い杉本博司ならではの独自の視点が随所に見られ、
人形浄瑠璃の新たな魅力を引き出すことでしょう。



杉本博司

我が国においてエロスの問題、
つまり色恋沙汰は、詩的関心事ではあっても、
長らく宗教的な関心事ではなかった。
しかし恋を心中によって成就させることによって、
二人の魂が浄土へと導かれるという革命的な解釈が、
はじめて近松門左衛門によって披露されたのが、
この人形浄瑠璃『曾根崎心中』である。

「恋を菩提の橋となし」と語られる第一段の「観音廻り」には、
死に行くお初が、実は観音信仰に深く帰依していたことが伏線として語られる。
初演当時、封建道徳に深く縛られていた恋する若い男女に、心中は爆発的に流行した。
この世で遂げられぬ恋は、あの世で成就される、と思わせる力がこの浄瑠璃にはあった。
江戸幕府は享保8年(1723)、「曾根崎心中」を上演禁止とし、
死者の葬儀も禁止した。葬儀禁止は成仏妨害策である。

それから232年後の昭和30年になって、この浄瑠璃はようやく復活される。
しかしその数百年の断絶のうちに、
我々は近松時代の語りや人形の遣い方がどのようであったか、
という記憶をほとんど失ってしまった。
ただ残されているのは近松の浄瑠璃本と、人形遣い辰松八郎兵衛の出遣い図のみである。

私は今のこの世にあって、私の想像力を飛翔させ、
古典の復活こそが最も現代的であるような演劇空間を試みてみたいと思った。
そして行き詰まりつつある現代がそれを求めているような気がする。
西洋におけるエロスの悲劇は、
近松に先駆けてシェークスピアが「ロミオとジュリエット」で、
近松に続いてゲーテが「若きウェルテルの悩み」として書き継がれている。
エロスと死のテーマは洋の東西を問わず育まれ、今に至っている。



公演スケジュール
8月14日 (日)16:00
8月15日(月)13:00/17:00
8月16日(火)13:00/17:00


チケット料金(税込)
SS席 12,000円
S席  9,000円
A席  6,000円
B席  3,000円
イス付立見席 2,000円

詳細は公演のHPで





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