高野百合絵「魂の歌」～「優しさをおしえて」

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※以下、ライナーノーツより・・・

■優しさをおしえて
シンガーソングライターの川江美奈子が作詞作 曲。 いまの世界に寄り添った詩に、心和む温かい メロディが優しく包み込んでくれる。 バリトン歌手 今井俊輔のノーブルな声も加わり、 新たなデュ エット作品が誕生した。 たくさんの魂が傷つき、悲 しみが生まれている日々。 人に優しさや愛を与え られる人間になりたいと気付かされる。 ざわつい 世の中にいる皆が一度立ち止まって、 そっと耳 を傾けてほしい作品である。

以上、 解説:高野百合絵


■「優しさをおしえて』に寄せて
川江美奈子(シンガーソングライター)

遠い国の、目を疑うような戦争の光景。手 の届く日常で起きた痛ましい事件。 TVは 次々と悲劇を伝えていました。あぁこれは 同じことなんだ。憎しみと悲しみが繋がっ て、その挙句に愛が迷子になっている。

そんなことを思っていたとき、 私は高野 百合絵さんと出逢いました。 美しさ、 気高 さと表裏一体に、なんとも言えない可憐 さとあどけなさを併せ持つ彼女に、私は 一瞬で惹かれていました。
もしも彼女に 歌って頂けるなら、今胸にあるこの大きな テーマを描きたい。 少女でも老成した大 人でもない、 蝶になって羽ばたいたばかりの彼女だからこそ、透明さを持って世界に 響かせられるメッセージがあると感じた のです。さらにデュエットで紡ぐことがで きたら・・・その願いを今井俊輔さんが最高 の形で叶えて下さいました。 大好きな 石野真穂さんのピアノの音色の上にお 二人の声が重なった時、文字通り私の心 は震えました。

忘れられない 忘れてはいけない悲しみ の向こうに、誰もがふたたび愛に触れる ことができますように。 百合絵さんの声に 導かれて生まれた一曲です。 出逢いに 感謝しています。

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上記お二人のコメントでもわかる通り
実に見事で個性的なコンセプト・アルバムに中
予想をちょい超えた、見事な「攻めの川江美奈子」が完成しています。

全曲外国語歌唱（全曲和訳付き）のなか
「翼をください」の日本語で締めたあと
切なるイメージとめいっぱいの愛を込めた
「これぞ川江美奈子！」という歌詞にあふれた楽曲が
真摯なメロディで彩られています。

めぐる　めぐる
あの子の大切な誰かの大切な誰かが
明日笑えるように

・・・なんてもう泣きそうでしょ♪

川江美奈子を初めて聞いていただける方も多いかも知れないなか
ボーナス・トラックという扱いが、ポン！と当てはまりました。
1本の映画の最後、暗転したスクリーンの下から上げってきた
エンドロールのような役目を果たしています。


単純な、川江美奈子ファン目線で聞くと
今井美樹さんに書いた、川江美奈子の反戦歌「雨上がり光る花のように」
のスピリットをもう少し攻めた感じかな・・・？
そして
「これまた、ぎゃんちゃん随分と歌い難そうな曲作ったな・・・」という思いもあり
もし、ぎゃんちゃんのピアノ弾き語りで聞く機会がれば
きっと多分もうちょいソフトな流れの「（川江美奈子の）普通」に近い曲かも？
とか考えながら、
あらためて川江美奈子の非凡さと
オペラ歌手お二人の力唱と見事なピアノにウットリしてました。

作曲家＆作詞家先生が音符と睨めっこして作り上げたのではなく
あくまでも「シンガーソングライター　川江美奈子」が
ピアノを弾き、歌いながら作った曲
という点が、アルバム各表記にもあふれています。


※十分すぎる「春待月」の贈り物です♪