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かわえうた

言葉にできないものを歌にするのが自分の一生の目標 minako kawae

1分間のおやすみなさい:第百二十七夜「Desafinado(Slightly out of tune)」 



■第百二十七夜「Desafinado(Slightly out of tune)」

ニュウトン・メンドンサが作詞し、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した。
本来「Desafinado」 はブラジルポルトガル語で「ヂサフィナードゥ」に近い発音であり、
「音痴」または「音はずれ」という意味である。
初めて歌詞中に「ボサノヴァ」の単語が取り入れられた曲である。
アメリカでは、ジョン・ヘンドリックス(Jon Hendricks)とジェシー・キャバノー(Jessie Cavanaugh)が、
「Slightly Out of Tune」という英題と英語詞をつける。
スタン・ゲッツとギタリストのチャーリー・バード(Charlie Byrd)共演の録音が1962年にヒットする。
その後も1964年のアルバム『ゲッツ/ジルベルト』にも取り上げられるなど、
ジャズのスタンダードナンバーとしても定着した。
(from Whikipedia)


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「Desafinado」

私の歌が調子っぱずれだとあなたが言うと
私の心が傷つくっていうことがわかる?
私もあなたのような耳とよく通る声を持っていればよかったのに
私が持っているものは私自身の感覚と生まれつきの声だけなの

あなたは私のやり方が音楽理論にそむいていると言うけれど
恋の病を患っている愚か者には理論は通用しないものなの
私はあなたのために一曲歌を作ったわ、気に入らないかもしれないけれど
少し変な曲だけど、私の気持ちをたっぷり込めてあるわ
私の伴奏をしてくれたら、それはきっとわかるでしょう
たとえ私が調子っぱずれでも心は優しいっていうことが
大切なローライフレックスで、あなたの写真を撮ったけれど
写っているのは心のもやもやしたものばかり

たぶん言ってもムダだと思うけれど、あなたが譲歩してくれたらいいのに
私の夢をこわしてしまうような細かい規則のことは忘れてちょうだい
私の夢は愛する人との愛と音楽の生活をすることなの
その人はたとえ調子っぱずれな歌を歌っても
私があなたをとても愛してると言うときに
問題なのは音程ではなく
私の言いたいこと
「愛しいあなた、私はあなたを愛してます」
ということが分かってくれる人なの

(※1967年 ジーン・リーズ英訳詞)



CDの歌詞カードでもローライはただ「カメラ」としか書かれていないので
ネットで拾ってきた上記英語歌詞からの翻訳が
一番この曲らしいかも?です。

僕がボサノバのことを考えるなんて無茶苦茶こっぱずかしいですが・・・

アメリカそして日本での「ボサノバ」の立ち位置は
何か「サンバ+ジャズ」みたいな、音や演奏重視の勝手な理解が多くて
「ボサノバ」本来の歌詞の独自展開や言葉使いが軽く見られがちで
「いいねえ~♪」とか言って海辺で寝てる人にとっては
軽快で耳障りのいいBGMなんじゃないか?と思うこともシバシバ。

ボサノバが「ボサノバ」と呼ばれる前に
昔からのサンバの歌詞との違いや、重点の置き方の違いからくる
日本で言うところの「歌謡曲」的サンバというのがあって
サンバ本来の民族色を残しつつ
そこに近代的音楽解釈を加えたのが「ボサノバ」だという説明に
僕は一番納得してて

サンバとジャズの勉強から入って、深く踏み入ったとこに
(時代背景もあり)ボサノバが元気にあって
その歌詞の自由さと粋な言葉使い、
モダンなハーモニーと、歌詞を引き立てるシンプルなサウンド

・・・に取りつかれたとこに「川江美奈子」の創造の源のひとつがある
という自分勝手に納得ゆく回答を出したことがあります。
それは、その後もずっと結構気に入ってる「川江美奈子解釈」で
ライブや今回のような自由な演奏をみるたびに納得しています。


ま、ぎゃんちゃんはそんなことお構いなく
「かわえ節」で前を向き突き進んでいくと思うので
僕も勝手に妄想を膨らませながら「川江美奈子」を楽しめます。

「音楽で頭がいっぱいになる」
という音楽を持っているってことは幸せです。








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