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かわえうた

言葉にできないものを歌にするのが自分の一生の目標 minako kawae

0313:川江美奈子 / Birthday Special Live 〜Open a new chapter〜 

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川江美奈子
Birthday Special Live 〜Open a new chapter〜

■出演者:
川江美奈子(vo)
黒瀬浩一(gt)
鶴谷智生(dr)
カナミネケイタロウ(b)
村田昭 (kbd)

■日 時:
2022年 3月13日(日)
1st Open 14:00 / Start 15:00
2nd Open 17:00 / Start 18:00

■会 場:
渋谷 JZ Brat SOUND OF TOKYO
(ジェイジーブラット サウンド オブ トウキョウ)

■SETLIST

〈1st〉
1.そのとき
2.relationship
3.水晶
4.君の唄
5.空
6.Doudou
7.Crap song
8.しあわせ
9.いついつまでも
10.愛がおぼえている

E1.You and I

〈2nd〉
1.時のテーマ(残像)
2.青写真
3.滴
4.春のひとかけら
5.I Love you
6.宿り木
7.Crap song
8.いつも通り
9.三月生まれ
10.あこがれ
11.愛がおぼえている

E1.聲



■1st stage

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拍手が静まったころ
村田さんのキーボードからパイプオルガンの音が低く鳴り響き
それをイントロにして・・・
ぎゃんちゃんはグランドピアノへ

1.そのとき
鶴谷さんの腰を低く入れたドラムが入り、珍しいバンドでの「そのとき」
それだけでいつもと違うステージ空間

さらに鶴谷さんのドラムイントロに
ぎゃんちゃんのライブ開会のあいさつ

「50歳の扉をあけました!」も配信では小さく控えめなピース!でしたが
ここでは気合を入れて拳を突き上げ「イェ~!」


そして今夜もどんぶりこ~とスタート
2.relationship

この曲は武部さんのピアノ&コーラスも好きだけど
ギター&ベースが厚みを加え
そこにドラムが入ると一層の力強さが加わり乗員の団結が強まります
拳をあげるぎゃんちゃんの気持ちが嬉しく伝わってきて素敵でした



「私の50年の人生のうち、3分のいちぐらいを一緒に過ごした相棒、黒猫に捧げた歌です」

3.水晶(蔵)

この歌の初お披露目からもすでに11年
妙に深く染み渡りました
リズム楽器の存在ってすごい。
次はフランク君の歌が生まれる番ですね!きっともうすぐ。


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ジッと目の前の虚空を見上げキーボードにそっと手を落とし
ピンクのローカットを履いた左足が一瞬ピン!と伸びて緊張感が走りました
この感覚、ちょっと久しぶり。
というのも・・・今夜のお席は2部とも最前列。
最近は選べるときはなるべく前の方を避けて、観客込みのぎゃんちゃんを観てたので
頭に何か信号が届いたような痛くない刺激があり
「さあ、なんでも来い!」という
昔のインストアー・ライブで感じてたような「手に汗」感覚でした。

で、始まったのが「これ!」ですよ・・・
今、ライブで一番聞きたかった曲がのっけから
4.君の唄

最前列でぎゃんちゃんに近いはずなのに
表情がボヤけてきて・・・見つかりそうだからメガネも外せない
多分会場のファンならみんなも


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そしてぎゃんちゃんはセンター・マイクへ
「わっ、今近づいてくるな!」って感じでしたが
さらに客席を見渡しMC始める始末・・・

「みなさん楽しんでいてくれてますね?
結構いつもライブに来て下さるお客様みんな
こう食い入りように観てくれる方が多いから
コロナとか関係なく(静かですが)、いつもこんな感じ・・・私慣れてます♪



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ここで第一部での「TODAYS'ARTIST COCKTAIL」ご紹介
今年は「春のかけら」
「当然、そのタイトルの新曲も作りました」
・・・って告知しといて、まさかの
「1Set ではやりません」

・・・のかわりに

20年ぐらい前に書いた曲
ぎゃんちゃんが、まだデビュー前バンドで、弾き語りもしてないで唄ってたころの曲
昔の春を思い出す恋の曲
一番古い付き合いで、すごく若いころからのぎゃんちゃんを知ってるという
黒瀬浩一さんのアコースティック・ギター1本で
名曲中の名曲
初お披露目は2007年12月、あの目黒「夜想フ会~春待月~」でした。

5.空(蔵)


ここまでの1set出だし30分。
僕の中ではまさにインストアー!
だけどバンド構成で名曲揃いの夢のような30分でした。



肌身離さずもっていて「これ持ってたら寝れる」みたいな縫いぐるみなどを
フランスではDoudouと言うそうです。

「大人にもある不安で眠れないような夜、大人にもDoudouがあればいいのに、
淋しくて寝れないときなど、何かこう抱きしめてる大人もいるんじゃないかなと思って」
・・・という

川江美奈子流の「Music Doudou」
6.Doudou(新曲)

そんな歌詞を「ショコラティーノ」を思い起こすような軽いジャズ風味で歌い上げてくれた
短くておしゃれな曲でした。
きっとまたどこかで聴けると思います。

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そしてここからステージは一気に広がり
ぎゃんちゃんもセンターにグイッと出てきて
あのクリスマス・ライブの再現
でももう、レクチャーはなし。

曲紹介ですでに「Crap song!」と言ってたので
「手をたたいてみようよ」をタイトル改題して楽曲を落ち着かせる魂胆(♪)だと思います

7.Crap song(蔵)

ベース付のリズム隊に
電気の入ったギターがかぶさるとやっぱ当然音も厚くなって
ぎゃんちゃんも熱くなるし、拍手も力強くなってきます。


メンバー紹介後、バンド構成で聞かせたこの2曲、川江美奈子のバンド名曲

8.しあわせ
9.いついつまでも


やっぱイントロや間奏のギター
ドラムスのテンポ・アップなどなど
あらためて弾き語りだけじゃない川江美奈子の楽曲の伸びしろの
まだまだ!これからこれから!の可能性を大きく感じた2曲でした
舞い上がるぎゃんちゃんの指先からも、またドンドン新鮮で新しい音がでてたし
50にしてますます伸びやかで美味なボーカルは何ものにも代え難い美しさでした。
僕も頑張って、あと50年は足を運びます。
どっちも100歳越え!”



そして
今日の本編終曲に選ばれたのは新曲
実はぎゃんちゃんのライブ
終わりが見えてきた中でのちょっと儚い空気感のなか
いつもいつもここでの、これが一番怖い・・・☆
そして今回もやっぱり。


・・・50年
先立ってしまったご家族のはなし
かつて実家が立っていた場所に、違う方の家が建っていたり
自分の小っちゃい頃を知ってる人があんまりいないなあ・・・
とか
そんな記憶やもろもろが

「自分の思い込みじゃないか?って思うことがあります」

でも小さい頃の家族の風景とか
見えないところでずっと与えられていた愛情とか
そんなことを思って
書いたという曲

10.愛がおぼえている(新曲)

歌い出しの歌詞でいきなり
空間を越えてもっていかれます
観客が、それぞれみんなの目でみて、今耳で聞いたそれぞれの「川江美奈子」
この啓蒙感を排除し、選択肢が豊富な真に自由で大きく広い歌の世界は唯一無二です。
だからスッと入ってくるし
空からフッと降りてくるし
気が付いたら、まさに「白いドア」を開けてお邪魔しています。
この「ご訪問」感は、僕自身も彼女も歳をとるにつれて強くなって
ぎゃんちゃんが家族をもってからより大きくなってきています
アーティストと聞き手の間の、心地いい「壁」の存在感
決して閉ざされてはいないけど、
そこにある存在の幸せや、中身の分からない話し声、料理を作る音や香りなど
一緒の時間を生きてることの幸せは、とてつもなく明るい「光」のもとです。


いかにも玄関までの路地を歩くような、
ドアを静かにノックするような
村田さんのやさしいピアノの音色から


まぶたの裏の路地をたどると
懐かしい白いドアが見えて
鍵を外すと
奥から「おかえり」と家族の誰かの声がきこえて

夢なんだっけ
現実だっけ
もうどっちだっていいや


・・・・

取るにたらないことで
何度も抱きしめるのは
突然宇宙のちりになって
はぐれたりしないため

そうだね
愛がおぼえてる





悲しみが消えるはずはないから
ふとしたときにちょっと力がぬけて
明日がこわくなくなるような
そういう歌を作れたらと思っています
この10年くらいずっと
そういうことを考えています。


川江美奈子





そしてアンコール前にお店からバースデイ・ケーキ!
コロナでユーミンの鹿児島公演が延期になって
その代替公演が今日13日になったことで
師匠はかけつけられなくて
ファンからの大きな歌声もないなかで
辛うじてスティービー・ワンダーの歌だけが流れてて
ちょっと悔しかったけど
ぎゃんちゃんの笑顔がオーケー!でした。



「1分間のおやすみなさい」の話しから

「曲作りのスタンスがちょっと変わって来たなって思うのは
自分が自分がって前に出ていたものが、
ちょっと誰かが誰かを見つめていることを(俯瞰気味に)見ている」
そんな気持ちが出てきたなって思います。
見えてきたこともあるし、きっと見えなくなってしまうこともあるんだろうな
・・・なんて思いながら50歳を迎えました。
これからもお付き合いをよろしくお願いします」


「今年は・・・こんな状況なので何とも言えませんが
作りためてきた曲を何とかしたい、・・・とかってことも考えています」



「最後は、あんまりやったことがない曲でドキドキするんですけども
大切な人を、お父さんみたいな視点で書いた曲です」


E1.You and I(新曲/蔵)


You and I
きみの記憶にうつる
この僕は
しあわせに見えていたらいいな

You and I
僕の記憶にうつる
君はいつも
まっすぐに青空のほうへ駆け出してく





ぎゃんちゃんにとって
語られる話や言葉のひとつひつは
やはり、お父さんなんでしょうが・・・

MCで「お父さんみたいな」と話しているとおり
誰の父でも親でもないぼくでも
「僕と君」という言葉だけで響いてくるのがさすがです。

その言葉選びというか、歌詞創りのセンスには
そこいらの下手くそな楽曲(失礼)にあるような
「不変の愛」とか「変わらぬ愛」とかみたいな、軽く嘘クサい雰囲気は微塵もなくて
ひとをすごく素直にさせる「真実」があります。
そして「You and I」という英語タイトルにするところにも
日本語にはないフリーな懐の大きさを感じます。


1st END






休憩






■2nd stage( ・・・配信あり、3/13-3/27)

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1.時のテーマ(残像)~青写真

1stの「そのとき」同様にデビュー・アルバム「時の自画像」からのスタート
弾き語りムードの出だしから徐々に、村田さんのハモりやバンドの音が加わり
オリジナル風味。


言葉を選びながらゆったりとしたMCでスタート
「50の扉を開けました!」の控えめピース♪は配信用。

2.滴
美樹姉さんへの提供曲だからかも知れないけど
鶴谷さんの手数多めのドラミングが近くで見れてなかなか楽しくて
コーラスなしでも、、しっかりまとまりました。



そして
ぎゃんちゃん変わらずスタスタとセンターに出てきて
本日限りのオリジナル・カクテルの紹介から
1stで見事に数時間「おあずけ」を食らった新曲いよいよ

3.春のひとかけら(新曲)

カクテルは
桜リキュール
ホワイトミントリキュール
グレープフルーツジュース
トニックウォーター
入り
(甘じょっぱいノンアルコールあり)
僕は2ndはノンアルにしました。

ぎゃんちゃんいわく、ご機嫌な自由が丘界隈で「珍しく降りてきた曲」
・・・ってことはピアノで作ってない曲ってことで
鼻唄かコーラス&ハモリ魂が生んだ楽曲ってことで
いわゆるそういう曲調でした。


春のひとかけらが胸に舞い降りたら
閉じていた想いがこぼれてしまうから
風よ吹かないで
このままの距離で
そばにいさせて



なので、とてもバンドが活きて
歌詞の言葉使いがもうちょっと安っぽかったら
80年代のなんとかPOPと勘違いされそうな、「いつもと違う」今の歌
50年経ってもなんのその
まだまだ川江美奈子には伸びしろあるぞ!と(偉そうに)確信出来ました。




4.I Love you

僕のなかでいまだに一番謎の曲
重さの理由がまだ川江美奈子のなかにあって
さらけ出されていないものが曲に埋もれてる感じで
まあ、そこがこの曲独特の良さにもなってるんだけど
アルバム収録前のインストアー・ライブからホントによく歌われる曲で
自分の内面に向かって歌ってるわりには
そんなに、ぎゃんちゃん自身にはきっと重い残りモノはないんだろうけど
意図的にキーポイントとなるオリジナル・ワードを隠してるような歌詞が気になる
でもここでの、欲しがって止まない「I Love you」は確かな「I Love you」


続いて・・・

バンドでの音も期待したけど、なんとここでは村田さんの弾き語りで
この「往年のバラード」

5.宿り木

もちろん大名曲
この曲には「往年の名演奏」があり過ぎて
その上位何曲かは僕の中では全部川江美奈子の弾き語り。

その時の何がすごかったかと今思い出すと・・・
この曲に関しては、川江美奈子の歌唱の「間」と
演奏のめちゃくちゃなスピード感。
メチャクチャ走ったかと思うと、急に立ち止まったり
語っていたかと思うと叫び始めたり
ガンガン鍵盤を叩いたかと思うと
実際の時間よりずっと長く感じるブレイク感があったり

・・・に比べると、今夜の「宿り木」は
個人的には「定番演奏」って感じで、楽曲自体とても短く感じました。
おとなの(50歳の)川江美奈子には、おとなの「宿り木」があるって感じでした。



そして夜のCrapping time へ♪

6.Crap song(蔵)

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ここでめずらしくバンドなので(?)
グランドピアノを弾きながらの2曲
これもちょっと珍しいと思ったのは僕だけかな?

以前のライブで、終演後「なんでドレスにローカットなんですか?」って聞いたら
「ちょっと足を痛めて」ってことがあったのを急に思い出して
大事がなければと・・・これは配信をみて思ったこと。



7.いつも通り
8.三月生まれ


「三月生まれ」もBirthday LIVE 定番曲
ながらも1stでは知らんぷり「おあずけ」を食らった曲
やっと登場

でも「いつも通り」との2曲には、1stと同じく
川江美奈子の図太い伸びしろを強く感じました。



そのままグランドピアノで
ホントに最近書いたという新曲
昔、ギター弾き語りで歌をうたってたとかいう鶴谷さんの「恥ずかしい過去」や
あこがれのアイドル・ミュージシャンの話しから

「あんなふうになりたいなという、あこがれがすっと自分をつき動かしてくれてたけど
それは歳をとってもあまり変わらないこと、すごく綺麗なあこがれの気持ちがあれば
まだどんどん前に進めるんじゃないかな」


9.あこがれ(新曲)

ライブ会場ではイントロのピアノの美しさと
歌の入り始めのメロディに心打たれて聞き逃していたけど、
その晩に配信で聞いた歌詞のすっごいこと!
配信アリガト。


一糸まとわず
媚びることなく
白と黒のでこぼこを踏みながら

コンクリートをやさしく破って
空へ空へとのびてく芽のように

あの日あの時
あなたの歌が聞こえたから
私、もいちど歩きだせた

あこがれよ流れ流れて
あなたの近くに連れて行って
いつの日か私は私になって
曇りない歌をうたいたいの




誰かさんは、こういう曲をサラッと歌い始めるもんだから
何度ライブに足を運んでも食い入ってしまうんですよ・・・
最後に「聲」を期待していても
こんな曲をいきなり出されて
次にまた1stの動揺おさまらぬままの「愛がおぼえている」聞かされて
そして最後に「聲」きかされても
「当たった!」どころの騒ぎじゃありませんでした
・・・現場では♪

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10.愛がおぼえている(新曲)



E1.聲(蔵)

空耳みたいに あなたを探す
春先のベランダは 雲ひとつない
目を閉じ 会いたい誰かを想う
その意味を ほんとは知らずにいたのです

あ~その聲を
いつまでも手の届く場所にあるのだと
お伽話の子供は 信じて今日まで来たのです

大きくはっきりと 話しなさいと
怒られて育った 家族の風景
だけどね こうして唄うときだけ
なぜかしら お腹から声が出るのです

あ~この聲は
どこまでも響くと思って ね、いいでしょう
毎日は あなたに知らせたい出来事ばかりです

よろこびに出会うたび あなたがここにいないことが
悔しくてさみしくて 泣き笑いになるけど
この私も年をとって ここを去って
あなたに「ただいま」という日まで
大きな大きな聲で唄っていこうと思うのです



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2nd END





帰りぎわ・・・

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全部オリジナル?
配信あるのに「桜色舞うころ」歌わないんだねの声

さすがにMCはちょいちょい言葉選びがあり、仕草もぎこちない部分はあったものの
それもこれも含めて
全部「川江美奈子」ですから
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