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かわえうた

言葉にできないものを歌にするのが自分の一生の目標 minako kawae

サラ・ワトキンス/Under the Pepper Tree ②-2 

「 Under the Pepper Tree」
サラ・ワトキンス

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<収録曲>
1. Pure Imagination
2. The Second Star to the Right
3. Blue Shadows on the Trail
4. Edelweiss
5. Moon River
6. Under the Pepper Tree
7. When You Wish Upon a Star
8. Night Singing
9. La La Lu
10. Tumbling Tumbleweeds
11. Blanket for a Sail
12. Beautiful Dreamer
13. Stay Awake
14. You'll Never Walk Alone
15. Good Night



1. Pure Imagination
映画『夢のチョコレート工場』(1971年)劇中歌のカヴァーで、後にジョニー・デップ主演のリメイク版でも使われた美しいバラードだ。アニメーション映画の一場面のような映像も美しい。ちなみに今作からのMVは、現時点ではすべてこのアート・ワークで統一されている。
この1曲だけで、たぶん今年のマイ・ベスト・アルバムになるだろうなーと思った。さすがサラ・ワトキンス。としか言いようがない。完璧。おやすみ前に読み聞かせる絵本のようなカヴァーだ。楽しい絵本は子供たちのものだが、そのかたわらで読み聞かせている大人たちの心も穏やかにしてくれる。美しいストリングスを配した、まるでミュージカル映画の始まりを告げるようなゴージャスなアレンジ。けっして今どきのお子様向け音楽ではない。けれど、クラシカルでドラマティックな、ある意味ちょっぴり大袈裟なイントロダクションは、いかにも夢と冒険にあふれたミュージカル映画の始まりのようで、いつの時代の子供たちもワクワクさせるだろう。


ついておいで
連れていってあげよう
無垢な空想の世界へ
見てごらん
目の前に広がる
空想の世界を

まずはくるりと一周
僕の創造の世界を見て回ろう
これから目にするものはどれも
説明がつかないものばかり

楽園を見てみたいと思うなら
あたりを見渡してごらんよ
気の向くままに
なんでもできる
世界を変えてみたい?
そんなの簡単

この無垢な空想の世界に適うような人生を
僕は他に知らない
本気でそう願うのなら
その世界に住んでみるといい
君はいつまでも自由なまま


2. The Second Star to the Right
『ピーター・パン』(1953年)「右から二番目の星」

右から2番目の星が
あなたのために輝く
あなたの夢は必ず叶うと
伝えるために

右から2番目の星が
滅多にない光を放ち 輝く
もしあなたがネバーランドを求めているなら
その光があなたを導くでしょう

輝け 小さな星よ
そうすればあなたがどこにいるのか わかるから
空高く 煌めいて
私たちを夢の場所へ 導いておくれ

私たちの旅が終わり
「おやすみ」を告げるときはいつも
私たちは輝く小さな星に感謝するでしょう
右から2番目の星


3. Blue Shadows on the Trail



古くからジーン・オートリーらにも歌われてきたウエスタン・ナンバー「Blue Shadows on the trail」。
サラが愛聴していたのは、1986年の映画『サボテン・ブラザーズ(原題: Three Amigos)』でのヴァージョンだという。なぜなら、ニッケル・クリークが天才子役バンドとして活躍していた若き時代、よく3人で『サボテン・ブラザーズ』を見ていたらしい。


4. Edelweiss



『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)の「エーデルワイス」
この曲では、途中からサラの愛息サムくんが登場するのだ。囁きまじりの優しいお母さんの歌声につられるように、まだちゃんと歌えないのに真似してむにゅむにゅしているようなカタコトの声が本当に本当に愛しくて、可愛くて、胸を締め付けられる。癒される。

エーデルワイス、エーデルワイス
毎朝私に挨拶してくれる
小さくて白く清く明るい
私に会えて嬉しそう
雪の花は、花咲き育ってゆけるだろう
永遠に花咲き育ってゆく
エーデルワイス、エーデルワイス
私の祖国を永遠に祝福したまえ

小さくて白く清く明るい
私に会えて嬉しそう
雪の花は、花咲き育ってゆけるだろう
永遠に花咲き育ってゆく
エーデルワイス、エーデルワイス
私の祖国を永遠に祝福したまえ


5. Moon River
『ティファニーで朝食を』

ムーン・リバー、
1マイルより広いけど:
僕は君を立派に渡ってみせるさ
いつの日にか。
夢をくれて、
心を打ち砕いて、
どこへ君が行こうと、
僕は一緒に行くよ:
ふたりの流れ者が、
世界を探しに出かける
たくさんの世界があるから、
見なくちゃね、
僕らは同じ虹の根元を追ってるんだ、
あの曲がり角あたりの、
僕のハックルベリー・フレンド
ムーン・リバー
と僕


6. Under the Pepper Tree(サラ・ワトキンス)


7. When You Wish Upon a Star
「星に願いを」アメリカのポピュラー・ソング。作詞:ネッド・ワシントン、作曲:リー・ハーライン。原題《When You Wish Upon A Star》。1940年公開のディズニーのアニメーション映画「ピノキオ」の主題歌。劇中でコオロギのジミニー・クリケットを演じたクリフ・エドワーズが歌い、アカデミー歌曲賞を受賞

星に願いをかけるとき
君が誰でも関係ないさ
君の心に願うことはなんでも
叶うのさ

もし君が心から夢見ているなら
欲張り過ぎなんてないさ
夢見る人がするように
星に願いをかけるときは

運命(女神さま)は優しいから
愛ある人に届けてくれてくれる
その人たちの秘密の願いを
素敵に叶えてくれるのさ

突然光る稲妻みたいに
運命(女神さま)はやって来て、君のところを通るのさ
星に願いをかけるとき
君の夢は叶えられるのさ


8. Night Singing(サラ・ワトキンス)



サラの書いたオリジナル曲だが、最近の彼女が映画音楽をカヴァーしたらこうなる…みたいな雰囲気。収録曲のうち、短いインタールード的なタイトル曲と「Night Singing」の2曲がサラのオリジナル。それ以外はすべてカヴァー曲となる。



9. La La Lu
『わんわん物語』(1955年)の「ラ・ラ・ルー」

ラ・ラ・ル、ラ・ラ・ル
ああ、私の小さな星の掃除人
スターダストを一掃します

ラ・ラ・ル、ラ・ラ・ル
やわらかいふわふわ枕木
ピンクの雲が現れます

ラ・ラ・ル、ラ・ラ・ル
小さな放浪天使
今夜のために翼をたたみます

ラ・ラ・ル、ラ・ラ・ル
そして、愛はあなたの番人かもしれません
ラ・ラ・ル、ラ・ラ・ル、ラ・ラ・ル


10. Tumbling Tumbleweeds



1935年にボブ・ノーランにより書かれ、ロイ・ロジャースのサンズ・オブ・パイオニアズが有名にした

See them tumbling down
Pledging their love to the ground
Lonely but free I'll be found
Drifting along with the tumbling tumbleweeds.

Cares of the past are behind
Nowhere to go but I'll find
Just where the trail will wind
Drifting along with the tumbling tumbleweeds.

I know when night has gone
That a new world's born at dawn.

I'll keep rolling along
Deep in my heart is a song
Here on the range I belong
Drifting along with the tumbling tumbleweeds.
https://lyricstranslate.com


11. Blanket for a Sail
ニルソンの「Blanket for a Sail」(77年のアルバム『クニルソン』収録)



大海原へ
7つの海の遥か彼方
小さなボートがある
信仰が彼女を浮かび上がらせている
そして小さな小さな船長
彼のボロボロのコートで

あなたは海の法則を見る
あなたは決して失敗しないと言う
あなたの心を舵のように使う
コンパスとしての信仰
そして帆のための毛布

疲れた人のために眠る
そして私たち全員のために夢を見る
頭を枕に
寝かせて私はあなたに物語
を教えてあげるあなたの心を毛布として使う
そして帆のための毛布

あなたのボートは 夢の中をそっと通り抜ける

海原に出て行く
七つの海の彼方
小さなボートがある
信仰が彼女を浮かび上がらせている
そして小さな小さな船長
彼の着古したボロボロのコートで

あなたは海の法則を見て
いる あなたは決して失敗しないと言う
あなたの心を舵のように使う
信仰は羅針盤のように
そして帆には毛布を


12. Beautiful Dreamer
スティーヴン・フォスターの『夢路より(夢見る人)』という曲にもまた、そんなトピカルな一面があるのかもしれない。幼少期に親に連れられてアメリカへやってきた不法移民の子供たちは、未来に夢を抱く"ドリーマー"と呼ばれている。トランプ政権以降、日本でもニュースを見ているとドリーマーという言葉をよく耳にするようになった。そんな若者たちへの思いや、パンデミックだけではなく多くの問題を抱えたアメリカの不安と混乱の時代に、アメリカ人の心の故郷のような曲を重ね合わせる。そこに、サラの祈りと願いを見る。

美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
星の光と露の雫が汝を待つ
粗暴な俗世の喧騒は
月の光に優しく照らされ、すべて過ぎ去りぬ

我が歌の女王、美しき夢見る人よ
汝への愛の調べを聴き給え

雑踏に犇く日々の悩みは消え去らん
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ

美しき夢見る人よ、海原に出でん
人魚たちがローレライの歌を口ずさむ
小川の上にかすみが立ちこめ
朝の日差しに消え行くのを待つ

美しき夢見る人よ、我が心の希望の光
小川や海の朝の中で

悲しみの雲海は消え去りゆかん
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ


13. Stay Awake
『メリー・ポピンズ』(1964年)の「ステイ・アウェイク」

私はあなたの前の空白
私はあなたが望む最高のアイデア
私は月の下で息をしている
あなたがあの橋を越えるとき
私はあなたを探しに行く

私と一緒に起きていて
私にはあなたをそのままにすることはできない
私と一緒に起きていて
手をとって、私を探しに来て
私はあなたのように
全てのものを隠しておけるような肌を持っていない

私はあなたのように魂を持っていない
私が持っているのは
あなたから盗んだ一つだけ
私と一緒に起きていて
私にはあなたをそのままにすることはできない

私と一緒に起きていて
手をとって、私を探しに来て
私と一緒に起きていて
私にはあなたをそのままにすることはできない
私と一緒に起きていて
手をとって、私を探しに来て


14. You'll Never Walk Alone
ロジャース&ハマースタインのミュージカル『回転木馬』(1945)の劇中歌『君は独りぼっちじゃない』。そして昨年は、イギリスが発祥となり、コロナと闘う医療従事者、関係者に感謝と激励を送るテーマ・ソングとしても世界中に広まった。この先、この曲は2020年からのコロナ禍を思い出す時に浮かんでくる曲のひとつになるだろう。

詞:オスカー・ハマースタイン二世
曲:リチャード・ロジャース     

嵐のなかを進むなら
顔を上げて前を向こう
暗闇を恐れるな
嵐の向こうには青空が広がっている
小鳥の優しい歌声が待っている

風に向かって進もう
雨にうたれても歩みを止めず
たとえ夢破れようと
行こう、進むんだ
希望を胸に抱いて行こう
君は独りぼっちじゃない
君は独りぼっちじゃないんだ


15. Good Night
1968年に発売された9作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』に収録された。レノン=マッカートニーの作品だが、リード・ボーカルはリンゴ・スターが務めている。演奏は、ジョージ・マーティンがアレンジしたストリングスのみとなっている。

おやすみなさい ぐっすり眠ろう
日はもう暮れて 闇が包む
すてきな夢 二人で見よう

さぁ目を閉じて 僕も眠ろう
月の光も 「おやすみなさい」
すてきな夢 二人で見よう

さぁ目を閉じて 僕も眠ろう
日はもう暮れて 闇が包む

やさしい夢 二人で見よう


and・・・・more ☆


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