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かわえうた

スピリットというか、生きた証というか。それは“大切な人がいるからこそ”生まれる気持ちなんですよね minako kawae

1分間のおやすみなさい:第二十一夜「そのとき」 



■第二十一夜「そのとき」

川江美奈子の歌の三大テーマといえば
ご存知・・・「時」「木」「雨」
この中でも一番の強敵が「時」
一番形に見えにくく、それでまた表現の仕方がストレートなのかナックルなのか、
もしかたらフォーク?はたまた消える魔球のような時もあり・・・

で、今回の「そのとき」は「時」をテーマとしたアルバムの一発目。
最近のライブでは・・・
「そのとき」~「桜色舞うころ」
「そのとき」~「大きな古時計」
「そのとき」~「恋」
「そのとき」~「宿り木」

などなど、
そうそうたる名曲の前にドン!と構えて唄われてるし(一部メドレーもあり!)

なかでも一番印象に残っているのは、
ちょうど10年前、ケジメの2010年暮れのチャペル・ライブ
「夜想フ会~second prologue~」
まるで無茶な離れ業のような
「ずっとはるかあなたと」で始まり「それから」で終わるという
ひっくり返りセット。
・・・すごいライブでした。

で、僕がゴチャゴチャいらないことを含めてダラダラ書くより
「時の自画像」発売当時に、ぎゃんちゃんが雑誌インタビューに答えた記事で
なかなか珍しく、ポイントをズバッと自分で話しているので
ちょっと長めですが以下に転載しておきます。
インタビュアーの竹内美保さんの質問も実にうまく
川江美奈子のテーマ、「時」と楽曲「そのとき」について
作者自らの言葉を引き出すことに成功(?)しています。必読です!



shtidtt9999


◇"時"をアルバムのテーマにされた理由とは?
自分がいつも歌にしようと思っていることは、自分の身の周りのことや実際に体験してきた気持ちなんですけど。それを自分の中で突き詰めていくと、"そこに流れている時間に関してはどうすることもできない"っていう普遍的事実があって。でもだからこそ気持ちが揺れ動いたりするんだな、ってことをいつも気づかされるんです。それで自ずと"時"対"自分の気持ち"みたいな曲が多くなっていったんですよね。だからもう自然な流れで。


◇聴かせていただいて、その"時の流れ"というものにすごく向き合わされたんですが。時間って意外と残酷なものかな、と思いました。
そうですね。多分私自身がそういうものを課して・・・。すごく前向きに楽しく考えよう、というよりは、過ぎたことも先のことも含めてどちらかというと内へ内へ籠って考える傾向があるので(苦笑)、たしかに"残酷"っていうのはあると思うんですけれど。でもそういう残酷な部分に目を向けると、今度は逆に"じゃあ何を大切にしたいか"って部分も見えてくるんですよね。


◇内へ籠って考える、そうならざるを得なくなってしまう背景は?
すごくいいことがあったり大切な人がいたりすればするほど、それをなくすことを恐れがちな性格だったせいだと思うんですけれど。ただ、そういう自分も時を経て変わっていく部分もあって。"なくしちゃう"と思って恐れてた自分っていうのを今の自分が見て、そこでまた何かを思ったり。だから、そういうふうに変わりながらも変わらない部分も含めて描きたかったというか。あと、"なりきれない自分"というのもあって。"あなたを守りたい"とか"幸せであるように"とか・・・ホントにそう思った瞬間はたしかにあったから、それを歌にしようと思ったんですけれど、いつもそういうふうに思えるとは限らない自分もいるし。だから"こうありたい"っていう部分もありますよね。


◇切望って感じですか?
そうですね


◇あの、「最終電車」でハッとさせられたことがあって、この曲のようなテーマってノスタルジーに走りがちですけど、逆に生々しい感じがしたんです。そのノスタルジーに浸りがちなところを逆にリアルに切り取ってる、というのは凄いな、と思って。
うれしいです。やっぱり、歌を書くときに自分と向き合うと"昔の自分"ってスッパリ今の自分と切り離しては考えられずに、ず~っと変わらずに引きずっているものがあったり。だから、"これは過去のことを描いた懐かしい歌です"っていう風には私の場合は多分書けないというか"今にも繋がっている、あの頃の気持ち"なんですよね。そういうところが生々しく感じていただければ、本望です(笑)


◇で、切り口や当たりはソフトなのに、聴き込んでいくと結構刺さる(笑)
あ、刺してますか?すみなせ~ん!(笑)まあ、音楽は普通、耳から入ってくるから、言葉がメロディに乗ったときになるべくスッ~と自然な形で届くのが理想なので。そこは自分のこだわりかな、と思います。


◇(インストを除いて)1曲目に「そのとき」という"終わりの瞬間"を描いた曲を置いてますけど。これはここに置かなければならなかった?
はい(笑)。もう、この位置に置くつもりで書いた曲で、それぞれがいろんな時を切り取った歌なんですけど、ホントに"時そのもの"にスポットを当てた曲を頭に置く、ってのは決めていたんです。で、そこから私の過去が動き出す、その流れをどうしても作りたかったので。あと、自分は終わっちゃうけど巡り続けていくように思える・・・そういう気持ちがあるっていうことを表現したくて。
輪廻っていうような思想はないんですけれど。でも、それに近いものを望む気持ちみたいなものは絶対大切なものだな、と・・・生まれてきて。だから、"終る"っていうことは受け止めるんだけど、だからこそこれが今言いたい、というところでしょうか。


以上



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