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かわえうた

スピリットというか、生きた証というか。それは“大切な人がいるからこそ”生まれる気持ちなんですよね minako kawae

0308&09:Birthday Special Live 〜時のごほうび〜 2days 

川江美奈子Birthday Special Live
〜時のごほうび〜2days

■出演者

09089a

川江美奈子(vo&piano)

黒瀬浩一(gt)
黙々と刻むカッティングが繊細で、時おり流れてくるソロがぎゃんちゃんの肩にそっと降りかかる瞬間に何度もゾクッとしました。ギター3本(?)の使い分けがとても自然でカッコ良かったです。

坂田学(dr)
見せかけの派手なプレイはないのに存在感が半端なく、正確にリズムをキープし曲を運ぶ部分と、一気に他メンバーを従えるが如く、音がステージ中央に出てくる時の演奏が実に立体的で粋。

村田昭 (piano&kbd)
ピアノ、キーボード&ムーグの使い方が派手さはないけど、出てくるひとつひとつの音の選択に個性があって聴いてて楽しい。今回のベース・レスのバンドでは、いたずらにリズムを作るのでなく静かにメロディでバッキングの底を支える音が最高でした。底と言っても決して底辺ではなく各パートをしっかり支える支柱のような存在でした。

■日 時:
2020年 3/8(日)
1st Open 15:45 / Start 17:00
2nd Open 19:00 / Start 20:00

2020年 3/9(月)
1st Open 16:45 / Start 18:00
2nd Open 20:00 / Start 21:00

■会 場:
JZ Brat SOUND OF TOKYO



030809y

「2回出来るのはやり直せるからいい・・・」みたいなことをMCで言ってたけど、じゃあ2回目の方が良いか?と言っても目指している方向(?)みたいなものは同じなので、チョッととちった方が出来が良いことはよくあることで、特にぎゃんちゃんのファンの方々は、ぎゃんちゃんの心知らずで「失敗こそチャンス!」と聴き耳を覚まし、その切羽詰まった底力を出す彼女を嫌というほど味わってきているわけで、一般的に言ってもそれはライブの醍醐味。
今回のBirthLiveは2Days計4ステージとは言っても、セットを見てわかる通りの内容で、聴き終えたあとの味わいとしては「川江美奈子/全国ツアー」のラス前東京公演と翌日の千秋楽を見たような充実感いっぱいのライブでした。
なので、グダグダあれこれと4ステージを書き記すよりは、大きな全体像を記憶にとどめたいと思い、一発でいきます。

記録なので一応現況もお伝えすれば、コロナウィルスが世界中に吹き荒れてる最中のライブで、予約されたお客さんのキャンセルもかなり出たと思われ、会場も椅子とテーブルをかなり間引き、上手くセッティングやり直してはいるもののやはり「ホ~っ」という感じ。ぎゃんちゃん的には「お得なアットホームな感じで」というところ。

ただ、最初に書いておけば・・・
僕が15年間みて聴き続けてきた川江美奈子のライブ・ステージのなかでは、数々の伝説ライブ、インストアー、少数イベント・ライブなども含めて「今夜が一番!」と言える内容と出来でした。彼女のステージが明らかに前を見てるし「今の川江美奈子のすべてを出して未来に挑戦する」みたいな内容でした。人生の年女を4回迎え、ここに来てまさかのひと皮むけ・・・ほんと楽しい女性。

SETLISTは20日の記事を参照してください。



030809l

●2020年 3/8(日) 1st  Open 15:45 / Start 17:00
●2020年 3/9(月) 1st  Open 16:45 / Start 18:00

1.relationship
真っ赤なドレスにローカットのスニーカーというお馴染みのスタイルで登場。
センターで明るく舞いながら唄ってくれました。

2.青写真
「時のごほうび」という、今回のライブのサブタイトルとして付けた一節が登場する、
未来へ向けたメッセージ。
ぎゃんちゃん自身も「大好きな曲です」と紹介。


3.桜色舞うころ
ぎゃんちゃんはピアノに戻り、村田さんはキーボードへ
その村田さんのアコーディオンの音色の余韻が残る中での「桜色」
今夜もやさしく綺麗でした。


4.最後の夏休み(Yumingカバー)
現況のメッセージはここの前半でちょいと
卒業式や最後の3学期がいきなりなくなった「最後の春休み」
第二ボタン世代のぎゃんちゃんも・・・「自分だったら絶対に耐えられない、号泣・・・」
ユーミンの楽曲の中でも、いわゆる「ユーミン的名曲」の一曲
そこは敬意を表して?アレンジはユーミンのオリジナル・バージョンに近いもの。


5.リクエスト・コーナー
 8日「恋」
 9日「真実」


今回のリクエスト公募。
出番の少ない蔵曲や隠れた名曲をやってもらえる機会?と、思いきや
セットがこの状態なので、リクエスト・コーナーはむしろ「好きな定番曲」の舞台。
個人的には、アルバム発売当初のインストアーで何回も聴いた曲が続き
「インストアーの女王」「30分ライブの魔術師」としてならしたころが懐かしく
思い出しては、風景が走馬灯状態でした。


6.濃厚ミルクティ(新曲)
7.ブルー・プラネット(新曲)

「恨みつらみが詰まったような1stステージ」と自身で言っていたような新曲2曲。
ただ、今夜の新曲はドッと胸ぐらをつかまれるようなヘビーな曲ではなく
失恋や伝わらない想いも、みんなでケロッと唄って飲んですっ飛ばそう!的な曲で
キャッチーな歌詞や人懐っこいメロディの、見た目は明るい曲を弾き語りで。
「なんで濃厚なのかな・・・?ま、いいか」
「ブルー・プラネットは、目黒通り沿いにあるちょっと変わったデニーズ」



8.滴
「今夜は心の中で一緒に歌ってください・・・唄ってもいいかな?ま、いいか」
僕はマスクの裏で唄ってました。


9.3月生まれ
バンドで演るなら、やっぱこれでしょ。
ぎゃんちゃんはセンターでナチュラルに動きまわり
村田さんはピアノを叩いて笑顔
9日のステージでは、紹介したこの日限定カクテル「時のごほうび」を
勢い余った誰かさんが
テーブルからグラスごとすっ飛ばし、床をビショビショ&ガラスの破片だらけにし
黒瀬さんのエフェクター・ボックスもカクテルまみれ・・・
アンコールで呼び込む拍手の間は、会場スタッフ全員床掃除で大慌て。
アンコール前で良かったのかも?


●アンコール(8・9日)

E1.旅旅(ELT提供曲:作詞:持田香織)
この日一番意外だった
ELTのセルフ・カバーでの1set終了
提供曲とは思えない歌唱と説得力は流石。
不自然さや食い足りなさは微塵もなく、オリジナルであるかの如きエンディング
力あるな。



休憩




030809g

●2020年 3/8(日) 2nd  Open 19:00 / Start 20:00
●2020年 3/9(月) 2nd  Open 20:00 / Start 21:00

1.tuner fork
髪をあげ、ノースリーブの黒い上半身に真っ赤なスカート
赤いハイヒールに大きなイヤリング
夜のスタートらしく、後半は「聴かせ&魅せ」の圧巻ステージでしたが
まずは、軽く音叉を鳴らしてご挨拶。
アカペラ時代のぎゃんちゃんをしっかり想起。


2.あなただらけ
続いては「ボサノバのことは川江に聞け!」と言わしめた
「(ボストンの)ボサノバの女王」による、オリジナルボッサ風味の名曲
楽曲と音楽性の幅を魅せる、ぎゃんちゃんの無敵を想起。


3.アオイトリ(蔵:「20101018 蔵出しライブ」にて初お披露目)
4.マインド(蔵)
休憩時間に食べたパスタもこなれ
カクテルの味も消えかかって来たタイミングで
美味しい夜のスイーツ。
2set目は蔵から2曲をバンド演奏で
なのでいつもの弾き語り蔵ではなく、トラベリング・サーカス風味も加わり
バンド演奏との絡みを楽しめる2曲。
「川江の蔵」から出てくる代物は、質と完成度の高さが超一品なのは言わずと知れたこと
特にこういうミディアム・テンポのちょっと聴き軽快な曲は、覚えやすく唄いやすく
初めて聴いた曲とは思えない親しみやすさにあふれてる。
たまに出てくる男目線の「アオイトリ」
女性同士のフレンド・シップを独特の口調で感動的に歌いあげる「マインド」
どっちも個性あふるる川江の名曲。
「マンネリ川江節」とか言いながらもカバー・エリア広いぞ!


5.リクエスト・コーナー
 8日「I love you」
 9日「ピアノ」

そして後半の弾き語りはぎゃんちゃんいわく「一番ドロドロした曲」
「めったに唄わない遺書のつもりで作った特別な曲」
ディズニー・ランドを横目に見ながらの鍵盤の日LIVE
その時まで、ぎゃんちゃんの病気のことなどは全く知らされず
随分間が空いて久々のライブ登場でいきなり、彷徨いの日々だった事実を知らされ
涙ながらの弾き語りに静まり返った会場。
あの日のひんやりした空気がまた流れました。
ひんやりとは言っても、決して冷たい訳ではなく
いつもの川江ブルーが少し透き通って、ぎゃんちゃんの向こう側が白く見えるような・・・。


6.孤独の向こう
ひとり控室から戻った村田さんがピアノに入り、ぎゃんちゃんはセンターマイクへ
「素敵なイントロを作ってくれました」
という、村田さんオリジナルのイントロから、終始緊張感あふれるピアノ
それに応えるように、ぎゃんちゃんのボーカルもここに来てさらにエンジン全開
今さらながら
歌うまいや
いい声だ
ホント、今さら。


7.それから
全員戻ってきてカクテルで乾杯!
大好きな横浜の想い出をあれこれ話して、バンドならではの楽しみ満載の名曲

8日には
「以前、『ファンクラブrsm』の集いみたいなのがあって、
みんなが集まって海辺で写真撮ったりして・・・」
とか・・・
懐かしそうに話していましたが・・・
もちろんこれは、ファンクラブは全く関係なく
ぎゃんちゃんのラジオ番組「ずっとはるかあなたと」の中で実施された
ファンとの公開録音&ランチ・タイム「昼想う会」のこと。
2週にわたって放送もされたので、当時聴かれた方もたくさんいるはず。
9日のMCでは「横浜でラジオ番組をやっていたこともあって・・・」と修正されました。


8.いつも通り
そして一気にステージは
「横浜から湘南に行きますよ~!!」とヒートアップ。
ぎゃんちゃんなりに突っ走るこの曲には、やっぱりバンドが必要。
それも荒っぽく叫ぶ演奏ではなく、こういう繊細な熱い演奏。


9.最終電車
そしていよいよ本編もラスト・ソング
1stのエンディングと対照的に、ここもSSWらしくセルフ・ソングで締め。
女学生だったプラットホームのぎゃんちゃんを思い
ひとり、そっと幸せな今を大切に、昔の自分と「愛に帰る」ような素敵な終幕でした。


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アンコールは毎回ぎゃんちゃんが登場したあと
村田さんの唄い出しで「Happy birthday~♪」
なので、バースデー・ケーキは4回登場
「・・・?ちょっと待って、これ4回やるってこと?」と最初は戸惑っていたぎゃんちゃんも
4回目最後の「Happy birthday~♪」で、
花道から大きな花束を抱えた、武部さんが登場したときは
端っこのドラムセットの前まで飛び逃げまわり慌てふためき
「え~!どこから聞かれてたんだろう!」と目がまん丸。

●アンコール(8日) 

E1.ひとひら(今井美樹提供曲)
美樹姉さんが歌ってた時も「これはぎゃんちゃんの曲だ」と思ってた曲
ぎゃんちゃんが唄うことでしっかりと楽曲が飛び立つ
これは、どの提供曲にもいえることだけど
ただ譜面で書いて提供しているのではなく
その人を想い歌詞を綴り、唄って曲に仕上げて贈っているので
表には出さなくとも、必ず作家としての言わぬ想いがどこかに潜んでいるはず。

E2.筆不精(蔵)
黒瀬さんのギター付き、ピアノ弾き語り
実に・・・2006年11月25日原宿BLUE JAYWAY
「夜想フ会 ~藍色・瑠璃色・菫色~」第二夜「瑠璃色の夜」第2夜でお披露目された名曲が
まさかの登場。

筆不精のあなたから、絵葉書届いた
しゃべり口調なそのまま、綴られてくメッセージ
あなたらしい飾らない言葉が
うれしかった、ありがとう。


私は変わらず、新しい仕事に懸命です
なかなかうまくはいかなくて
本当は少し落ち込んでたから・・・


しっとり明るく終わりながらも
明日への余韻をファンの心にそっと記した
その日の終わりでした。



●アンコール(9日)

E1.ひとひら(今井美樹提供曲)

E2.聲(蔵:「20120309 Birthday Special Live 夜想フ会~聲(こえ)~」にて初お披露目
8日は「ひとひら」が終わった後、黒瀬さんだけが残ったのに
この日はバンド全員が引っ込み、ぎゃんちゃんひとり。
前日もみてたお客さんが「あれ・・・?」と、ちょっと周囲を伺うなか
最近のライブでは締めになることが多い(?)、いわゆる「川江節の名曲中の名曲」
ご両親が逝き、弟さんにも先立たれたぎゃんちゃんが
その寂しさの中で、誕生日に大きな感謝を込めて唄ってくれました。

よろこびに出会うたび あなたがここにいないことが
悔しくてさみしくて 泣き笑いになるけど
この私も年をとって ここを去って
あなたに「ただいま」という日まで
大きな大きな聲で唄っていこうと思うのです



川江美奈子からファンに向けての
最高のメッセージにもなっているところが川江美奈子。



end





030809j

まるで、分厚くて硬い表紙の本「シンガーソングライター・川江美奈子の全仕事」
・・・みたいな完璧無敵なセットリストとライブでした。

今も想い出も、これからの未来にまで想いが巡り巡る楽しいライブ(東京の2泊3日)、
本当にこれで全国を回って欲しいような、何度も聴きたい贅沢なステージでした。

まあ、ミスタッチやトチリもあったけど、その度に気持ちがグッとステージに引き込まれるような
川江美奈子独特の臨場感は決して嫌じゃない・・・むしろ快感。
本人は、どうしたって嫌だろうけど、そこはまた真摯なプロ意識が魅力で
「ごめん!」とは言っても、自分や共演者に向かって叱咤するだけで
決して客に謝ることはなく、唄と演奏でしっかり「場」と「自分」に落とし前をつける。

030809vc

終演後に言葉を交わす機会があると必ず
「今夜のSETどうだった?」「どうでした?」「楽しめた?」と聞いてくるぎゃんちゃんですが。
この日は、もう表情が自信満々。
なので
「また来てくださいね!」と遠路のねぎらいひと声。

わかってるくせに
「もちろん、また来ます!」の返事を待つ表情がキラッキラ!額はテカテカ。


end
















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Comment

Name - りんりん(九州の人)  

Title - 落ち着いたら

全国を弾き語りで行脚して頂かないと(^_^)
2020.03.14 Sat 12:10
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