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0904 イイホシミチコ:家族、語りの継承
2019年9月4日(水)
平日の楽園 ラウンジサウンズ
at 親不孝通り「VooDooLounge」
開場19:00 開演19:30

<出演順>
■イイホシミチコ

今夜のSETLIST
1.私の中の
2.インタビュー
3.触れる
4.そうじゃなくて
5.あなたと一緒にいたいのは
6.once upon a time and ...then
■トニーガーデナー
楽曲がいまひとつ僕には響くものが無くて印象は薄く
いろいろ見せてくれ過ぎて、終始落ち着きがない演奏なれど
歌もギターも味付け機器も、やりなれこなれて腕達者な感じ。
飽きさせないパフォーマンスは楽しかったです。
何回か聴かせていただくと、ちょっと味わい深い中味も見えて来そう。
■イフマサカ
どうもストラトが似合ってないな?と、思ったら
最近(?)目覚めて使い始めたとのこと
ギターの音をいじり過ぎて、楽曲も無駄に長尺になってる印象が残念。
むしろ、アコースティック・ギターだと味が有りそうな方だなあ~というのが
身体からにじみ出ているので、いつか聞かせていただきたく感じました。
■higasi
最近なぜかよく聞くことが多い
「私はみんなとちょっと違う世界観を持ってます」系の女性SSW
腕達者なPer&EG.コーラスとバックに投影されてたライティング・アートの作者
のサポートを受けてのステージ。
個性はあるものの、しっかりと何パターンかの引き出しは持ってるなって感じの
したたかさが十分に感じられる歌と演奏、そして楽曲。好きな人は大好きそう。
■ともちん
EG一発の弾き語り。今夜登場の各EGの中では大袈裟な仕掛けなしがとても新鮮。
数曲のステージで、前半後半聞いただけでも勢いが出てきて楽しい。
「風俗には行かない!そこには愛がない!」
・・・年歳を重ねたら唄えないし、若くしてなかなかストレートに唄える歌詞じゃない。
それを叫び歌う人の「今」に巡り合えてちょっと感激。
今日のトリに相応しい力演でした。

僕はSSWが好きでいろいろ聞くけど、なかなかソロで2時間とかのステージには巡り合わないし
30分そこそこのライブハウスやライブ・バーでの演奏では「味わう」までに時間もかかる。
なので、1回聞いて「ダメ」ってことは絶対に思わないし、そこからはチャンスとタイミング。
機会があって数回聴くと、MCの内容やちょっと交わした話しや挨拶のなかで情報が入ってきて、
楽曲も聴き慣れて覚える曲が増え、歌詞も明確に聞き取れるようになると
歌っているSSWの輪郭が次第に見えてきて、ある日突然どっかでフッと立体的に浮かび上がり
目の前にヒョイとその人が現れてくることがある。
もちろんそれは本当のその人ではなく、聴き手が勝手に創り上げた妄想に近いものだけど、
それでも作者が作った音楽で繋がっているんだから、決して虚像ばかりではないと思っていて、
その過不足の部分が、音楽という壁の中に秘め事のように浮遊し詰まってる感覚が自由でたまらなく好きです。
ライブ前のボギーさんの紹介DJにもあった通り
今夜はミチコさんが、ステージ・ネームを「イイホシミチコ」に変えて最初のステージ。
決してフルネームにしたから、というだけではなく
いつもよりは遠目の席で聴いていたにも関わらず
ライブを聴いてて、まさにミチコさんが「ポン!」と目の前に現れたステージでした。
■イイホシミチコ

今夜は一番手なので
既にギターとキーボードが並べられてるステージ
暗転とともにいきなりいつもフレーズ、力強く鍵盤を叩く音でスタート
1.私の中の
恋愛の駆け引きを歌った「都会」のうた、との紹介で
2.インタビュー
出っぱなを間違えたけど臆することない今夜のミチコさんは自信たっぷり
というか、楽しんで唄ってる感じがいつも以上。
いわゆるニューミュージック系の味わいもする、活きの良い曲でした。

ここからはギターの弾き語り
前回使ってた貰いもののナイロン弦ではなく
いつもの(?)フォークギターでの演奏。
3.触れる
前回のライブでも聴かせていただいた、歌うのも演奏もいかにも難しそうな曲
この曲を自信をもって力強くやり通したところが、今夜のさすがのミチコさん
弦を滑る指のノイズも嫌味なく、場を損なうことなく響きました。
こういう曲で幅を広げていくと、ますます面白くなりそう。
もどかしい思いを抱えたまま生きてるひともいると思います
私は、それを歌にすることが元気につながっているのかもしれない・・・
4.そうじゃなくて
転調の部分も含めて、僕がとってもミチコさんらしいなと感じてる曲
その転調の際のぎこちなさや、ちょっと強引で力強い部分も含めて
曲のことで頭がいっぱいになっちゃうんでMCは苦手というミチコさん
それでもなんとか話したことは・・・
昔、大学生の頃
ジョニー・デップ「妹の恋人」の中のタピオカ・ドリンクを飲むシーンをみて
飲んだら「メッチャまずかった!」
5.あなたと一緒にいたいのは
独特のメロディーながらも、とてもミチコさんらしい大人の恋愛観がつまった曲
ピアノではなく、ギターの弾き語りがとても曲にあってて素敵です。
ボーカルもミチコさんのとっても彩っぽい部分がたくさん聴ける好きな曲。

再びキーボードに戻ってライトを浴び
家族から聞いてきた「戦争」についての歌を、今夜も最後に。
6.nonce upon a time and ...then
名曲です。
歌詞とメロディーが美しく感動的で、「戦争」やそれに伴う「死」を
必要以上に重く描くことなく
家族からの「語りの継承」というかたちで静かに唄いあげてくれます。
そして間奏、ちょっと長めのハードなピアノ演奏が、
とてもさりげなく戦争の体感を表現し
楽曲終盤に向けて、ひとつひとつの言葉がさらに強烈に響きます。
タイトルをわざわざ英語表記にした部分にも必然性を感じるし
そこにいたる日本語がとても綺麗で美しく、心が熱をもちます。
end

19時半から始まったライブも
店を出るときには23時をとっくに過ぎた時間。
歌い終えたあとの笑顔がとても素敵なミチコさんでしたが
腱鞘炎(?)のシップを巻いた右手で、強めの握手をし
エレベーター前まで見送ってくれたミチコさんの笑顔は
さらに大きく光り輝いていました。
ホントにいいライブでした。
平日の楽園 ラウンジサウンズ
at 親不孝通り「VooDooLounge」
開場19:00 開演19:30

<出演順>
■イイホシミチコ

今夜のSETLIST
1.私の中の
2.インタビュー
3.触れる
4.そうじゃなくて
5.あなたと一緒にいたいのは
6.once upon a time and ...then
■トニーガーデナー
楽曲がいまひとつ僕には響くものが無くて印象は薄く
いろいろ見せてくれ過ぎて、終始落ち着きがない演奏なれど
歌もギターも味付け機器も、やりなれこなれて腕達者な感じ。
飽きさせないパフォーマンスは楽しかったです。
何回か聴かせていただくと、ちょっと味わい深い中味も見えて来そう。
■イフマサカ
どうもストラトが似合ってないな?と、思ったら
最近(?)目覚めて使い始めたとのこと
ギターの音をいじり過ぎて、楽曲も無駄に長尺になってる印象が残念。
むしろ、アコースティック・ギターだと味が有りそうな方だなあ~というのが
身体からにじみ出ているので、いつか聞かせていただきたく感じました。
■higasi
最近なぜかよく聞くことが多い
「私はみんなとちょっと違う世界観を持ってます」系の女性SSW
腕達者なPer&EG.コーラスとバックに投影されてたライティング・アートの作者
のサポートを受けてのステージ。
個性はあるものの、しっかりと何パターンかの引き出しは持ってるなって感じの
したたかさが十分に感じられる歌と演奏、そして楽曲。好きな人は大好きそう。
■ともちん
EG一発の弾き語り。今夜登場の各EGの中では大袈裟な仕掛けなしがとても新鮮。
数曲のステージで、前半後半聞いただけでも勢いが出てきて楽しい。
「風俗には行かない!そこには愛がない!」
・・・年歳を重ねたら唄えないし、若くしてなかなかストレートに唄える歌詞じゃない。
それを叫び歌う人の「今」に巡り合えてちょっと感激。
今日のトリに相応しい力演でした。

僕はSSWが好きでいろいろ聞くけど、なかなかソロで2時間とかのステージには巡り合わないし
30分そこそこのライブハウスやライブ・バーでの演奏では「味わう」までに時間もかかる。
なので、1回聞いて「ダメ」ってことは絶対に思わないし、そこからはチャンスとタイミング。
機会があって数回聴くと、MCの内容やちょっと交わした話しや挨拶のなかで情報が入ってきて、
楽曲も聴き慣れて覚える曲が増え、歌詞も明確に聞き取れるようになると
歌っているSSWの輪郭が次第に見えてきて、ある日突然どっかでフッと立体的に浮かび上がり
目の前にヒョイとその人が現れてくることがある。
もちろんそれは本当のその人ではなく、聴き手が勝手に創り上げた妄想に近いものだけど、
それでも作者が作った音楽で繋がっているんだから、決して虚像ばかりではないと思っていて、
その過不足の部分が、音楽という壁の中に秘め事のように浮遊し詰まってる感覚が自由でたまらなく好きです。
ライブ前のボギーさんの紹介DJにもあった通り
今夜はミチコさんが、ステージ・ネームを「イイホシミチコ」に変えて最初のステージ。
決してフルネームにしたから、というだけではなく
いつもよりは遠目の席で聴いていたにも関わらず
ライブを聴いてて、まさにミチコさんが「ポン!」と目の前に現れたステージでした。
■イイホシミチコ

今夜は一番手なので
既にギターとキーボードが並べられてるステージ
暗転とともにいきなりいつもフレーズ、力強く鍵盤を叩く音でスタート
1.私の中の
恋愛の駆け引きを歌った「都会」のうた、との紹介で
2.インタビュー
出っぱなを間違えたけど臆することない今夜のミチコさんは自信たっぷり
というか、楽しんで唄ってる感じがいつも以上。
いわゆるニューミュージック系の味わいもする、活きの良い曲でした。

ここからはギターの弾き語り
前回使ってた貰いもののナイロン弦ではなく
いつもの(?)フォークギターでの演奏。
3.触れる
前回のライブでも聴かせていただいた、歌うのも演奏もいかにも難しそうな曲
この曲を自信をもって力強くやり通したところが、今夜のさすがのミチコさん
弦を滑る指のノイズも嫌味なく、場を損なうことなく響きました。
こういう曲で幅を広げていくと、ますます面白くなりそう。
もどかしい思いを抱えたまま生きてるひともいると思います
私は、それを歌にすることが元気につながっているのかもしれない・・・
4.そうじゃなくて
転調の部分も含めて、僕がとってもミチコさんらしいなと感じてる曲
その転調の際のぎこちなさや、ちょっと強引で力強い部分も含めて
曲のことで頭がいっぱいになっちゃうんでMCは苦手というミチコさん
それでもなんとか話したことは・・・
昔、大学生の頃
ジョニー・デップ「妹の恋人」の中のタピオカ・ドリンクを飲むシーンをみて
飲んだら「メッチャまずかった!」
5.あなたと一緒にいたいのは
独特のメロディーながらも、とてもミチコさんらしい大人の恋愛観がつまった曲
ピアノではなく、ギターの弾き語りがとても曲にあってて素敵です。
ボーカルもミチコさんのとっても彩っぽい部分がたくさん聴ける好きな曲。

再びキーボードに戻ってライトを浴び
家族から聞いてきた「戦争」についての歌を、今夜も最後に。
6.nonce upon a time and ...then
名曲です。
歌詞とメロディーが美しく感動的で、「戦争」やそれに伴う「死」を
必要以上に重く描くことなく
家族からの「語りの継承」というかたちで静かに唄いあげてくれます。
そして間奏、ちょっと長めのハードなピアノ演奏が、
とてもさりげなく戦争の体感を表現し
楽曲終盤に向けて、ひとつひとつの言葉がさらに強烈に響きます。
タイトルをわざわざ英語表記にした部分にも必然性を感じるし
そこにいたる日本語がとても綺麗で美しく、心が熱をもちます。
end

19時半から始まったライブも
店を出るときには23時をとっくに過ぎた時間。
歌い終えたあとの笑顔がとても素敵なミチコさんでしたが
腱鞘炎(?)のシップを巻いた右手で、強めの握手をし
エレベーター前まで見送ってくれたミチコさんの笑顔は
さらに大きく光り輝いていました。
ホントにいいライブでした。
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