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川江美奈子の5曲:桜色舞うころ

花咲き誇る春先も良いし、その先の散り始めまさに花びら舞うころも美しいけど、僕は花咲く準備の太い幹が好き。決して艶やかな美しい幹ではないし、枝ぶりも咲く花の割にはゴツゴツしてて荒々しささえ感じるほど。
「桜色舞うころ」がなにより素晴らしいのは、一度咲き美しく散ってゆく花のことではなく、毎年同じ幹に花を咲かせるその「木」の一年を通じた生き様を実にクールな視点で、淡々と唄いあげていること。繰り返される四季は毎年同じようでいて実は、その人に積み重ねられた年輪や様々な思いをその年の春に咲かせるための四季。そこには歎きや苦しみ、痛さや辛さがしっかりと刻み込まれた幹がしっかり描かれていて、幹の姿にダブるような力強さに満ち溢れていて「生き物」を感じさせる。
色褪せない歌とは、その人の人生のある時を想起させ懐かしく瞳を潤ませるのではなく、涙を流し泣きながらまた一歩ずつ歩き始めるときに、そこに変わらず咲いてくれている歌。
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