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かわえうた

スピリットというか、生きた証というか。それは“大切な人がいるからこそ”生まれる気持ちなんですよね minako kawae

1218 un:rec :音楽的記憶と継承 

12月18日(月)
Songs Without Equal
at Fukuoka UTERO
OP/18:30 ST/19:00

331m

CAST
モヤシイズム
ただのさえき
ナガノケイト(Infro)
un:rec



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2018年最後のライブ(となってしまった)・・・は、
家から歩いて20分
今は自転車に乗れないのでトボトボと歩き
着いた頃には夜空の雲も切れてきて
月夜の下での宴とあいなり
お目当てはトリのun:recさんなれど
なかなかのウィズアウト・イコールなステージでした


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■モヤシイズム
ステージ・モニター前に、スーパーで売ってる袋入りもやしを置き
迎え入れ自己MCに続いて登場
そして、自作トラックをバックに黙々と唄われる「もやし歌」の数々
置かれたもやしは演奏後にプレゼントするらしい
とても丁寧に良く作られたトラックなれど、奥行き感なくリズムに若さがない
なので、2,3曲ぐらいで飽きて、後半にはちょっと期待した「裏切りの展開」もなく
唄い終えると、スタスタと数人のファンを引き連れて階上のドリンク・エリアへ
もやしに特化すれば、他の曲を聴く気も使命もないのだろうけど・・・
ファンは引っ張るものではなく着いてくるもの、気遣いが欲しかったす。



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■ただのえさき
ギター弾き語り女子なれど
最初から横向いて座り
というか既に横向きにセットされてるステージで、立ったりのけ反ったり
後ろ向いたり、ギターを降ろしたり担いだり、足をバタつかせたりソックス脱いだり
声色もイロイロ変化させ、髪もほどきながら・・・と30分強にやたら詰め込んでくる。
トップと締めを同じ曲で緞帳のように扱うあたりには、昭和の新劇臭さも出てくるものの
楽曲の内容の若々しさと、何より唄ってる本人が本当に楽しそうで
照れや背伸びしたツッパリ感がないので、とても楽しめました。
そして何より、一番の魅力は、持って生まれたものなのか?
ひとことで言うと「明るい個室感」、そして人としての色気がムンムンしてるとこ。
ただ、一点気になったのは、シャウトの高音、ボリュームアップ。
もう少し先ちょを磨いて丸くしないと、彼女のボーカル本来が持ってる
あちこちの美しい棘が目立たない。
近いうちにまた聴きに行きたい。



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■ナガノケイト(Infro)
ひとりE・ギターの、いわゆるルーパーさん(?)
普段はバンドもやってるらしいけど、その割には弱いメロディ・ラインと浅いリズム感。
ボーカルも、わざとかも知れないけど伴奏(?)音が大きくて聴き取れない。
動きもほとんどなく、座ったまま、何をどこを聴いて欲しいのか伝わらない
・・・というか、まだ絞り切れていないのかも知れない。
ステージじゃなくて丁寧に作り込まれたメディア再生で聴いたらわかるかも。

また、この手のステージで個人的に気になるのは、曲間のギターチューニング。
弦が緩むのか、チューニングを調整・変更しているのか?僕にはわからないけど
「やるのなら(パフォーマンスとして)カッコ良く」と思う。
昔の喩えで恐縮ですが、イーグルの初来日(2回目かな?)公演・武道館
ステージの設置向きを、それまでの海外ミュージシャンの多くとは逆方角にしたのは有名だけど、
3本ギターがいるのに、曲間でのチューニングによるストップが、ほとんどなく
一曲終えると、スパッと次の曲が始まる間合いの見事さは、さすがアメリカのバンド!
と、とてつもなくカッコ良く見えたもんでした。
もちろんステージ奥や見えないとこで、スタッフもいてバタバタやってるんだろうけど
ステージの世界観を一瞬も惑わせない意識の高さは見事でした。



で、夜も21時を過ぎ
最後に登場はun:recさん

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■un:rec
ここまで3者三様の音楽を聴いたうえで、一番「音楽」として成立していることを痛感。
過去2回見て聴いたライブも含め、最初から最後まで一貫して感じるのは
しっかりとした「音楽的記憶」に基づく、誠意あるパフォーマンス。
最後にちょっとコケた、山下達郎。そのあとの対応や引き続いてのステージングと演奏
当然行われる、Macの操作やギター・チューニングにも
音楽に携わるミュージシャンとしての気持ちが、とてもいい方向にシフトしてて
いつもの倍以上話したMCも人柄がよく出ていて、決して多く出過ぎない好印象。
プレアデスで聴いた時よりも全体にボリュームが大きいのか?
細部に手を入れたのか?僕にはわかりませんが、
特にリズム系の奥行きと広がりなど、作りの丁寧さがとても曲に溶け込みいい出来でした。

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創り上げたトラック+PC操作+ギター演奏+ボーカル+ステージング・パフォーマンス他で
出来上がって聴こえてくる音が、CDやメディアを通じてスピーカーから出てくる音でなく
ステージのライブ演奏として聴かせようという意図が伝わるから楽曲に入り込める。

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聴き終えての今回の印象は、レッドツエッペリンの1枚目やケミカル・ブラザーズの初期。
そこには「音楽の継承」という、僕が音楽を聴くうえでとても大切にしている事があり、
楽しいお友達付き合いのライブや、自己満足のカヴァーやコピーではなく
音楽をちゃんと噛み砕いてるひとが、身体の「音楽的記憶」として演ってること。
観客・リスナーとしての僕は、そういうミュージシャンに
未来を「託す」
という意味でのファンになり聴き続ける。

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追記:

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昨夜、twitterでとんできた井上ひさし氏のことば(bot)が
「まさに!」でした。

わたしたちが中継した生命は
地球最後の日までたしかに続いてゆく。
つまりわたしたちは、生命の永遠の連続の、
とある中継点で生きているのである。
わたしたちは
これまでの生命の連続のすべてをぐっと引き受け、
できればその連続に
なにかましなことを一つ二つ付け加えて、
あとはすべてを後世に託する。


そういう音楽が好きです。
多分、来年からもずっと。




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