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1210 ナナシナタロウ:素晴らしき遺産と悪影響
12月10日(月)
ナナシナタロウ
「シアンパレット」リリース ワンマン!
場所:S.O.Ra. FUKUOKA

<SETLIST>
■第一部
1.電車通り
2.旅のビート
3.コール&レスポンス
4.拝啓、スロースターター
5.アップアッパー
6.桜流し
7.立役者
■第二部
8.Stay Gold (Hi-STANDARDカバー)
9.ハカタNOブルース
10.街並みスヌーザー
11.ナツメの光
12.ことばの体温
13.花咲く街で
■アンコール
E1.ねがい
E2.笑み
サポートDs:秦優貴

5月のツカモトタクミさんとのツーマンLIVEから
半年以上たってやっと2回目のナナシナタロウさん
その時のとても誠実で濃密な30分強がとても強く印象に残り
ボーカリストとしての魅力も溢れ出ていて
古い喩えですが、後に大きな影響を残す大好きな名人ボ-カリスト
レイナードスキナードのロニ-・ヴァン・ザントか
フリーの頃のポール・ロジャースのような、深みとカッコよさがある歌が
最大の魅力。
ただ気になったのは、遅咲きデビュー3年目にしては
オーバー・プロデュースにもなりかねない周りの飾り付け。
2枚のCDやチラシ、写真・PV作りににじみ出るアート臭さや
SNS、HP、Youtube、配信、グッズやネットショップなどの
友人知人(?)、または裏を感じるくらいの至れり尽くせり広報
初回のライブで感じたのは
どう見ても他に何か加えて発酵を促すよりは
自身の中のエキスを絞り出した天然風味の方が美味しそうな唄
それは手をかけ飾り立てた化粧瓶に入れて飲むよりは
多少気泡は残っていても、透き通った色に味わいがある
手触りのゴツゴツしたガラス瓶で飲んだ方が、
味が伝わり易いもの。
ただ、他人に聴かせて魅せるライブでは
そこを器用に創り上げて、
エンタ・芸術と呼ばれる域まで高めて納得させるひとも沢山いて
それはそれで、見事なライブは何度も体験しているので
ひょっとしたら?
そしてライブ。

■第一部
1.電車通り
会場への
軽い挨拶がわりのように語りかける静かな弾き語りの小曲
音楽活動を始めて3年目が終わろうとしてる
その集大成として、とても素敵な日になる気がする
また、ここをスタート地点としてもっともっと活動していくので
よろしくお願いします
と、スタート
前半後半+映像を流す・・・との説明
前半はドラマーがサポートで入ります・・・
初めてのドラムサポート
ドラムの自己紹介からMCへ
即興バンドでどうのこうの・・・の時間は不要だったかな?
ドラムのビートから
2.旅のビート
声出していこうよ!
いいですか?
いいですよ!
自己紹介のようなうた
3.コール&レスポンス.
31歳から音楽始めました
ぶっちぎりのスロースターター
そんな歌を聞いて下さい!
4.拝啓、スロースターター
ずっとこの流れが良かったな?
充分2時間ぐらいはもつのに・・・
二人の出会いを・・・
それはあとで
しゃべって欲しかったので・・・
すればその話し?
から、流れを断ち切ってしまったMC
ここが、テンポが狂った元凶
せっかくドラマーがいるので
もっと、激しい曲を
5.アップアッパー
ここで、なりそめを喋ろうとしたのか
テレ隠し?
でもホントに続きが始まっちゃう・・・
自分でも感じたみたいに
「何だよ・・・?」
MCがさらにバタつき始めて集中できない様子
綿菓子のような棒でドラムを叩きながら
ご飯頼んで、私語も自由に
と、
でも、ここは聞き入って欲しいところじゃ?
もちろん誰も私語はしないしご飯も食べないし
6.桜流し
桜は感じられなかったかな?
スローな曲はギターとリズムが急に普通になる
開場の熱もMCが入れば入るほど冷めてくるのが感じられ
拍手も少なめになって前半最終曲
休憩の段取り説明をしてのこの曲は
本当にもったいなかった
紹介したカレーもなかったし
曲だけで良かった
7.立役者

■休憩
ステージ後ろのスクリーンに
「ドキュメント映像」
深夜の「横山健(Hi-STANDARD)」出待ち映像なれど
本人談も「どうでもいい映像」
正直、前半を台無しにするつまらない映像でした
■第二部
そのときサインをもらったジャケットを着て登場の後半
そのカヴァーから後半開始
ミュージシャンとしてのナナシナタロウと
プライベイトが重なるのはしょうがないけど
そのサインをもらった出待ちから
イロイロ考えたという、音楽をやるうえでのSNSの話し
などなど、結構マジで長いMCからの「初めてのカヴァー」より
ならば、彼自身の曲を聴きたかったかな?
8.Stay Gold (Hi-STANDARDカバー)
きとんとHi-STANDARDへの思いやリスペクトを説明しての
選曲、演奏したい気持ちはわかるけど・・・
器用不器用はわからないけど
カヴァーは決して上手くないひと
「ナナシナタロウ」が消えちゃってました
本人が一番ショックだっただろうけど
演奏も走り気味でトチッたしね
ここまで、ドラム欲しかったかな?
「じゃあ2部始めます」
「こういう感じの曲も出来るんだぞ」と
「ブルース的感じの曲」
9.ハカタNOブルース
突然どこかなぜか、
浪花風味の梅田からなんば系?ブルース
全体の中では、さすがにちょっと浮いた感じ。
ここからは名曲ぞろい
なれど
本来熱くなってくる後半の流れがおかしくなってくる
「前半ドラマーが居た分さみしい」という後半
セッティングの問題なのか?
何故センターで唄わないのか・・・?ちょっと疑問に感じながらも
その空白に前半の(良くない)余韻を引き摺りながら・・・。

バックのスクリーンに映し出される映像付きで唄い
ループまで使おうとして、うまくいかずに「やめます」
「ごめんね、普通に弾き語りでやります。あとで反省会・・・」
個人的には普通に、普通が良かったので
良かった好きな曲
10.街並みスヌーザー
今のところライブで聴かせていただいた曲では
この曲が一番好きかもしれない
結構キャッチーなメロディの楽曲が多い分
軽い歌詞では、歌詞が負けそうになるくらいの時もあり
ミス、段取りのずれ、気合の空回りが続き
唄にちょっと力が入り難かったようですが
僕は、弾き語りだけでむしろ良かったです。
「よしッ!」と、自らに気合を入れ直すような
タメ息混じりひとことから
心配とワクワクとドキドキが入り混じってしまった
締めの後半
11.ナツメの光

いかにも「ナツメ電球」な、とてもナイーブなメロディで
好きな人が多そうな、とても素直な造りの曲
「だんだん、どうでもよくなってくる・・・」と本人も言ってた通り
ここにきて、やっと落ち着いたかな?
やっとこさ、スッと一歩下がって
自分が見えたような普通のMCテンポ
12.ことばの体温
いろいろな考えや思い、葛藤や後悔、疑念がつまった塊のような曲
聴いたひと(観客)が自己に流れ込ませて、
心の奥の方をちょっとだけ融かすことができる、優しさがある唄
体温なので暖かすぎることはない
観客に入る曲は、拍手が起こるタイミングも遅い
曲のMCに入るところで
チューニングの確認
と、ともに足元をふっと見下ろして
本編最後の曲
13.花咲く街で
案外どうだそうやって
プライドを全部剥がしてしまえば
自由なのかな
望む自由の中に、このひとの歌は無さそうなので
プライドを自分自身でささえながら
ジタバタやるのが、いい歌を生んでるらしい
良いと思う。
■アンコール
E1.ねがい
かなり初期に作ったという曲
手段が見つからない時期だったのか、驚くほど無個性な曲
逆に今が考え過ぎてない?と、心配になるくらい。
学生ノートの最後のページに書き留められたような歌詞
もう一度ドラムが加わって
客席からタンバリン奏者も現れて
その場の彼の提案で(!)
半ば強制的に全員立たされて手拍子・・・から
E2.笑み
アタマも体も、ちょっとフラッと来たけど
曲が終わると、座ることなく退散させていただきました。
end

まとまりなく、がさがさと書きなぐってしまったけど
素敵なライブでした。
今回マイナスに向いてしまった部分は
今後少しづつプラスに転じるよう「質」を磨いていくのか
剥ぎ取ってもいい部分を見つけて、シャープに磨いてゆくのか
どっちにしても・・・
ビートルズが60年代後半から70年代にかけて残した
このポップスの素晴らしい遺産と
その後現代まで続く、若者の音楽への悪影響は
70年代後半にピストルズがロックを死滅させたような
あれくらいの「何か」がないと治まりそうにない
と、個人的に痛感した一夜でした。
聴いてゆかねば。
ナナシナタロウ
「シアンパレット」リリース ワンマン!
場所:S.O.Ra. FUKUOKA

<SETLIST>
■第一部
1.電車通り
2.旅のビート
3.コール&レスポンス
4.拝啓、スロースターター
5.アップアッパー
6.桜流し
7.立役者
■第二部
8.Stay Gold (Hi-STANDARDカバー)
9.ハカタNOブルース
10.街並みスヌーザー
11.ナツメの光
12.ことばの体温
13.花咲く街で
■アンコール
E1.ねがい
E2.笑み
サポートDs:秦優貴

5月のツカモトタクミさんとのツーマンLIVEから
半年以上たってやっと2回目のナナシナタロウさん
その時のとても誠実で濃密な30分強がとても強く印象に残り
ボーカリストとしての魅力も溢れ出ていて
古い喩えですが、後に大きな影響を残す大好きな名人ボ-カリスト
レイナードスキナードのロニ-・ヴァン・ザントか
フリーの頃のポール・ロジャースのような、深みとカッコよさがある歌が
最大の魅力。
ただ気になったのは、遅咲きデビュー3年目にしては
オーバー・プロデュースにもなりかねない周りの飾り付け。
2枚のCDやチラシ、写真・PV作りににじみ出るアート臭さや
SNS、HP、Youtube、配信、グッズやネットショップなどの
友人知人(?)、または裏を感じるくらいの至れり尽くせり広報
初回のライブで感じたのは
どう見ても他に何か加えて発酵を促すよりは
自身の中のエキスを絞り出した天然風味の方が美味しそうな唄
それは手をかけ飾り立てた化粧瓶に入れて飲むよりは
多少気泡は残っていても、透き通った色に味わいがある
手触りのゴツゴツしたガラス瓶で飲んだ方が、
味が伝わり易いもの。
ただ、他人に聴かせて魅せるライブでは
そこを器用に創り上げて、
エンタ・芸術と呼ばれる域まで高めて納得させるひとも沢山いて
それはそれで、見事なライブは何度も体験しているので
ひょっとしたら?
そしてライブ。

■第一部
1.電車通り
会場への
軽い挨拶がわりのように語りかける静かな弾き語りの小曲
音楽活動を始めて3年目が終わろうとしてる
その集大成として、とても素敵な日になる気がする
また、ここをスタート地点としてもっともっと活動していくので
よろしくお願いします
と、スタート
前半後半+映像を流す・・・との説明
前半はドラマーがサポートで入ります・・・
初めてのドラムサポート
ドラムの自己紹介からMCへ
即興バンドでどうのこうの・・・の時間は不要だったかな?
ドラムのビートから
2.旅のビート
声出していこうよ!
いいですか?
いいですよ!
自己紹介のようなうた
3.コール&レスポンス.
31歳から音楽始めました
ぶっちぎりのスロースターター
そんな歌を聞いて下さい!
4.拝啓、スロースターター
ずっとこの流れが良かったな?
充分2時間ぐらいはもつのに・・・
二人の出会いを・・・
それはあとで
しゃべって欲しかったので・・・
すればその話し?
から、流れを断ち切ってしまったMC
ここが、テンポが狂った元凶
せっかくドラマーがいるので
もっと、激しい曲を
5.アップアッパー
ここで、なりそめを喋ろうとしたのか
テレ隠し?
でもホントに続きが始まっちゃう・・・
自分でも感じたみたいに
「何だよ・・・?」
MCがさらにバタつき始めて集中できない様子
綿菓子のような棒でドラムを叩きながら
ご飯頼んで、私語も自由に
と、
でも、ここは聞き入って欲しいところじゃ?
もちろん誰も私語はしないしご飯も食べないし
6.桜流し
桜は感じられなかったかな?
スローな曲はギターとリズムが急に普通になる
開場の熱もMCが入れば入るほど冷めてくるのが感じられ
拍手も少なめになって前半最終曲
休憩の段取り説明をしてのこの曲は
本当にもったいなかった
紹介したカレーもなかったし
曲だけで良かった
7.立役者

■休憩
ステージ後ろのスクリーンに
「ドキュメント映像」
深夜の「横山健(Hi-STANDARD)」出待ち映像なれど
本人談も「どうでもいい映像」
正直、前半を台無しにするつまらない映像でした
■第二部
そのときサインをもらったジャケットを着て登場の後半
そのカヴァーから後半開始
ミュージシャンとしてのナナシナタロウと
プライベイトが重なるのはしょうがないけど
そのサインをもらった出待ちから
イロイロ考えたという、音楽をやるうえでのSNSの話し
などなど、結構マジで長いMCからの「初めてのカヴァー」より
ならば、彼自身の曲を聴きたかったかな?
8.Stay Gold (Hi-STANDARDカバー)
きとんとHi-STANDARDへの思いやリスペクトを説明しての
選曲、演奏したい気持ちはわかるけど・・・
器用不器用はわからないけど
カヴァーは決して上手くないひと
「ナナシナタロウ」が消えちゃってました
本人が一番ショックだっただろうけど
演奏も走り気味でトチッたしね
ここまで、ドラム欲しかったかな?
「じゃあ2部始めます」
「こういう感じの曲も出来るんだぞ」と
「ブルース的感じの曲」
9.ハカタNOブルース
突然どこかなぜか、
浪花風味の梅田からなんば系?ブルース
全体の中では、さすがにちょっと浮いた感じ。
ここからは名曲ぞろい
なれど
本来熱くなってくる後半の流れがおかしくなってくる
「前半ドラマーが居た分さみしい」という後半
セッティングの問題なのか?
何故センターで唄わないのか・・・?ちょっと疑問に感じながらも
その空白に前半の(良くない)余韻を引き摺りながら・・・。

バックのスクリーンに映し出される映像付きで唄い
ループまで使おうとして、うまくいかずに「やめます」
「ごめんね、普通に弾き語りでやります。あとで反省会・・・」
個人的には普通に、普通が良かったので
良かった好きな曲
10.街並みスヌーザー
今のところライブで聴かせていただいた曲では
この曲が一番好きかもしれない
結構キャッチーなメロディの楽曲が多い分
軽い歌詞では、歌詞が負けそうになるくらいの時もあり
ミス、段取りのずれ、気合の空回りが続き
唄にちょっと力が入り難かったようですが
僕は、弾き語りだけでむしろ良かったです。
「よしッ!」と、自らに気合を入れ直すような
タメ息混じりひとことから
心配とワクワクとドキドキが入り混じってしまった
締めの後半
11.ナツメの光

いかにも「ナツメ電球」な、とてもナイーブなメロディで
好きな人が多そうな、とても素直な造りの曲
「だんだん、どうでもよくなってくる・・・」と本人も言ってた通り
ここにきて、やっと落ち着いたかな?
やっとこさ、スッと一歩下がって
自分が見えたような普通のMCテンポ
12.ことばの体温
いろいろな考えや思い、葛藤や後悔、疑念がつまった塊のような曲
聴いたひと(観客)が自己に流れ込ませて、
心の奥の方をちょっとだけ融かすことができる、優しさがある唄
体温なので暖かすぎることはない
観客に入る曲は、拍手が起こるタイミングも遅い
曲のMCに入るところで
チューニングの確認
と、ともに足元をふっと見下ろして
本編最後の曲
13.花咲く街で
案外どうだそうやって
プライドを全部剥がしてしまえば
自由なのかな
望む自由の中に、このひとの歌は無さそうなので
プライドを自分自身でささえながら
ジタバタやるのが、いい歌を生んでるらしい
良いと思う。
■アンコール
E1.ねがい
かなり初期に作ったという曲
手段が見つからない時期だったのか、驚くほど無個性な曲
逆に今が考え過ぎてない?と、心配になるくらい。
学生ノートの最後のページに書き留められたような歌詞
もう一度ドラムが加わって
客席からタンバリン奏者も現れて
その場の彼の提案で(!)
半ば強制的に全員立たされて手拍子・・・から
E2.笑み
アタマも体も、ちょっとフラッと来たけど
曲が終わると、座ることなく退散させていただきました。
end

まとまりなく、がさがさと書きなぐってしまったけど
素敵なライブでした。
今回マイナスに向いてしまった部分は
今後少しづつプラスに転じるよう「質」を磨いていくのか
剥ぎ取ってもいい部分を見つけて、シャープに磨いてゆくのか
どっちにしても・・・
ビートルズが60年代後半から70年代にかけて残した
このポップスの素晴らしい遺産と
その後現代まで続く、若者の音楽への悪影響は
70年代後半にピストルズがロックを死滅させたような
あれくらいの「何か」がないと治まりそうにない
と、個人的に痛感した一夜でした。
聴いてゆかねば。
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