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0309:川江美奈子「武部聡志 Premium Duo Session」Vol.6
「武部聡志 Premium Duo Session」Vol.6
川江美奈子 Birthday Special

2018年3月9日(金)
JZ Brat SOUND OF TOKYO
(ジェイジーブラット サウンド オブ トウキョウ)
1st 開場16:30 開演18:00
2nd 開場20:00 開演21:00
<SETLIST>
■1st
1.願い唄
2.孤高の君へ
3.それから
4.ゆらりゆらら(上間綾乃 提供曲)
5.終日(ひねもす)
6.桜色舞うころ(中島美嘉 提供曲)
7.滴(今井美樹 提供曲)
8.思いの花束(松本英子&ZuTTO 提供曲 作詞:松本英子・川江美奈子)
9.最終電車
<アンコール>
E1.聲(蔵)
■2nd
1.あなただらけ
2.夢紀行(トライトーン)
3.いついつまでも
4.つないで手(一青窈 提供曲 作詞:一青窈)
5.Happy birthday to you
~追憶(映画「コクリコ坂から」より)
6.永遠の川(新曲)
(映画「たった一度の歌」劇中歌)
7.Wonderful Life(蔵)
8.relationship
9.LIFE
<アンコール>
E1.かざうた
E2.感謝(蔵)

■1st
定刻スタート
ぎゃんちゃんが拍手の中、会場の中をあるいて登場
デザインがちょっと斬新な純白の衣裳で髪は自然なウェーヴ
足元は、この手のライブではとても珍しい底厚タイプのスニーカー
色は衣裳に合わせてホワイト系
まずはグランドピアノ(以下GP)の前にどっかと腰をおろし
ひとり弾き語りから
1.願い唄
「シンガーソングラーター川江美奈子」のデビュー曲
頭を唄った後に、流れ始めるピアノはいつ聴いても素敵です。
もうずいぶんと前になるけど、インストアー・ライブで聴いてた頃
その場所場所で、いろんなキーボードの前に座るぎゃんちゃんを思い出してました。
ぎゃんちゃんが
ホスト武部さんを呼び込み
今夜のライブのテーマ「感謝」を伝えGPへ、
ぎゃんちゃんはセンターマイク
オリンピックの最中に娘さんがインフルになった話しや
オリンピック観戦の話しから
「あまりライブでは演奏しない曲」
2.孤高の君へ
傑作「LIFE375」の中でも大好きな曲のひとつ
僕の中ではもう「高橋尚子」は消え去り、サングラスも投げ捨て、
独り歩き・・・いや独走状態に入っています。
そして、ぎゃんちゃんの曲では時々ある
「場所からインスパイアされた曲」
「煮詰まった時に今でも日帰りでちょこっと行ける横浜」の歌
忘れっぽくなったというぎゃんちゃんを武部さんがフォローしつつ
ファンならみんな知ってる、神奈川県民ホール上の穴場店舗の話しなどから
3.それから
武部さんも、そこから眺めて見たらしい心地よい高さが
よく表現されたムードたっぷりの名曲
誰の「恋愛経験」にもさりげなく抵触する言葉の使い方がさすがの川江節
素敵な提供曲
今夜のぎゃんちゃんは「母への感謝をこめて」
4.ゆらりゆらら
ぎゃんちゃんがお母さんのことを歌うと
何故かこういうメロディーになるな?
お父さんとは違う・・・、それが何故だかは解らないけど。

休憩がてら
此処でいったんふたりともステージ左手のテーブルにつきMC
スペシャルカクテルの話しと乾杯、
今日のライブが決まったいきさつや告知などをここであれこれし
「僕は何もプレゼントは用意していません、僕にできるのはコレだけ」
と、武部さんはピアノの前に戻り
ぎゃんちゃんは椅子に座って聞き役へ
武部さんのソロアルバム「ピアノマンⅡ」からの名曲
タイトルの名付け親はぎゃんちゃん。
曲を聞いた瞬間、小さいころから文学少女だったぎゃんちゃんは
すぐにこのタイトルを思いついたらしい・・・
5.終日(ひねもす)
川江「デビューしてからしばらくの間、武部さんから勉強のために
スタジオ身に来ていいよって言われて、レコーディングの現場とかで
武部さんがピアノを弾いてる後ろから見てたころを思い出してました」
武部「そのころ一青窈さんがデビューして、レコーディングしてた15年前ごろ
『ハナミズキ』の現場に来てたんだよね。僕がストリングスを一生懸命考えてるのを
じっと見てたのを憶えてる」
川江「何も盗めませんでしたけどね」
武部さんは右手キーボード(以下EP)へ
ぎゃんちゃんはGPについて
6.桜色舞うころ
やっぱ名曲中の名曲
特に、このふたりでやる「桜色」は特上のスペシャルメニュー
ただそれは、豪華な中華やフランス料理ではなく
天やでいえば、さらに具がタップリ「上天丼」
吉野家でいえば、肉だけさらにたくさんの「特盛」
ぎゃんちゃんの唄声も冴え渡っていました。
「川江さんの曲を聴いたり見たりしたときに、絶対にこのひとに書くようになって欲しいと思った」
と武部さんが語った、
「ロンドンのお母さん」今井美樹さんへの提供曲
ぎゃんちゃんいわく「武部さんと連弾するととても楽しい曲」
7.滴
後半、ぎゃんちゃんはセンターへ
「一緒に歌ってくれますよね~!もっともっと!」
「お待たせしました、2階さん、ちょっと難しいですよ~♪」
会場をふたつに分けてのいつものコーラスは随分と久し振り
素人には結構難しいことをいつもムチャブリ
仕切り魔ぎゃんちゃんが、誰よりも楽しそうなのはいつものこと。
「この、みんなを支配してる感じがたまらない!」
ぎゃんちゃんはセンターのまま
武部さんはGPへ
武部さんとぎゃんちゃん出会いの曲
松本英子さんが「武部さんにこの曲送ってあげる」ってことになり
武部さんが「こんなに良い曲書くんなら、歌えばいいのに」
と、コーラスをぎゃんちゃんが付けた運命の曲
8.思いの花束
僕の「聴きたかったよ~!」って声と「ヒューッ!」が、
ステージまで聞こえるのでは、と思えるぐらい聴きたかった曲。
作詞は松本英子さんと共作。
武部「次は僕の一番好きな曲」
川江「武部さん、私の一番好きな曲いっぱいありませんか?」
「過ぎてきたことすべてに感謝して」
9.最終電車
<アンコール>
ぎゃんちゃんひとりのGP弾き語り
2012年の3月9日六本木STBスイートベイジル
「Birthday Special Live 夜想フ会~聲(こえ)~」にて発表された
蔵のなかでも名曲中の名曲
名曲多いな・・・
「アンコールは、私の亡き父に感謝した曲を。
誕生日、親に感謝するようになったのは最近の事かもしれず、
みなさんも自分の大切な人を思い出して聴いていただければと思います」
E1.聲
空耳みたいに あなたを探す
春先のベランダは 雲ひとつない
目を閉じ 会いたい誰かを想う
その意味を ほんとは知らずにいたのです
あ~その聲を
いつまでも手の届く場所にあるのだと
お伽話の子供は 信じて今日まで来たのです
大きくはっきりと 話しなさいと
叱られて育った 家族の風景
だけどね こうして唄うときだけ
なぜかしら お腹から声が出るのです
あ~この聲は
どこまでも響くと思って ね、いいでしょう
毎日は あなたに知らせたい出来事ばかりです
よろこびに出会うたび あなたがここにいないことが
さみしくて悔しくて 泣き笑いになるけど
この私も年をとって ここを去って
あなたに「ただいま」という日まで
大きな大きな聲で唄っていこうと思うのです
唄い終えたぎゃんちゃんに贈る花束を持って武部さん登場
「おめでとう!」の拍手とともに1stステージは終了

■2nd
1.あなただらけ
武部さんのGPのイントロから
ぎゃんちゃんがセンターに登場
得意のボサノバ
ぎゃんちゃんの曲でベスト5本の指に入る大好きな曲
1stとは打って変わって髪はポニーテール風にまとめて
腰に大きなリボンをあしらった真っ黒な衣裳
足元は同じ厚底スニーカーながらもブラック系で合わせてました。
スニーカーはかなり珍しいな?とも思ったけど
後で知ったところによると、足の指を怪我されていたとのこと
妙に上半身のアクションや手元の表現が目立ったのは
ステップで無理が出来ない足元を補っての表現だったのかと?・・・と、勝手に納得。
※後に足の指の骨折であったことが判明(4月19日instagram)
「すっごい昔の曲で、川江美奈子のアルバムには入っていない曲」
トライトーン時代に「私はオリジナル曲をやったほうがいいと思う」と宣言して作った曲
2.夢紀行
同じときを旅するあなたの
勇気になることばを
いつもいつもとどけてあげたい
いとしさ あふれてく夢紀行
ああ一度きりの今日の日が暮れてく
星が見えたらいいね
降りしきるほどに
ぎゃんちゃの歌詞で僕が一番惹かれるのは「光」を感じる部分
その中でもベストな光のひとつがこれ
この場面で「見えるといいね」と言われる「降りしきるほどの星」!
いつも、見えもしない夜空を見上げる羽目になる曲
ここまで既に何度も流れる涙をガマンしたり
休憩の間に顔を洗ってごまかしていたりしたものの
この3行で、今回も涙が止まらなくなりました。
久し振りにハンカチが濡れました。
そして、今夜のステージもいよいよ後半へ
アカペラサークルでの話や
ゴスペラーズ村上さんを勧誘した自慢話し
「私のころは昔の曲などをカバーして唄って楽しんでいたんだけど
だんだんオリジナル曲を書こうという風になってきて
ま、その『第一人者』って言うんですかね~私が」
と、ドヤ顔で言いつつ自分で照れて
「すみません、ちょっと言い過ぎました」と、即訂正♪
・・・立派な「第一人者」です。
すっかり忘れっぽくなったぎゃんちゃん・・・
(実は、思い出したり、ブツブツ紹介するのが面倒なの半分、照れ臭いのが半分☆)
何のために書いたかは忘れたウエディング・ソング
雑誌ゼクシー付録のDVDの挿入歌
3.いついつまでも
なんかこの辺の曲は久し振りな気がして
思い出しながら、頭に浮かび現れる映像が多すぎて
聴いてるだけでたまらない
今夜のトークは
ぎゃんちゃんがイロイロ話したそうで自由なわりに面倒くさそうで
いかにも「自分のための誕生日を満喫してるから、あんまり考えたくない」
って雰囲気がありあり♪
そんな中、武部さんはホストの役目をしっかりと勤めて振り回され気味
予定通りに話してくれないぎゃんちゃんの話しに、何とか区切りをつけ
しっかり進行していくのは、ちょっと大変そう・・・
「一青窈に書いた曲のなかでもベスト3に入る曲」との武部さんのトークから
タイトル紹介はなく武部さんのイントロ
4.つないで手

ここで1stと同じMCタイム
武部さんの最近の仕事告知もあり
「なかなかソロでは弾いてくれない武部さん」のピアノソロ・・・
と、思いきや「Happy birthday to you」のメロディー
会場全員の歌で祝福し
ぎゃんちゃんは照れくさそうにケーキのキャンドルをひと息~
そして、改めて武部さんのピアノソロ
5.追憶(映画「コクリコ坂から」より)
武部さんがステージ右側のキーボードへ
ぎゃんちゃんはグランドピアノの前に戻り・・・
「誰も聞いたことがない本邦初公開の曲」
映画「たった一度の歌」(今年の初夏公開)の劇中歌として作った曲
映画の中では、ぎゃんちゃん自身が唄うわけではないけど
今夜は作者のボーカルで その曲を。
武部さんいわく「川江さんらしい文学的な歌詞」
川江「昭和の匂いを残しつつ、皆さんに口ずさんでほしい曲」
武部「歌詞がいい曲」
6.永遠の川(映画「たった一度の歌」劇中歌)
メロディーは頑固な川江節ながら
歌詞は、男目線の「昭和」を感じさせる言葉使いがちょっと新鮮。
自分のための曲でなく、提供を前提にした依頼曲を書くときは
ちょっと真面目過ぎる楽曲になる特徴があり、それもまた川江美奈子。
映画の情報公開は、まだまだこれからのようなので
メディアでぎゃんちゃんの楽曲紹介が、どの程度されるのかは不明ですが
内容は期待できそう。
武部さんは鍵盤ハーモニカを手にし
長女を出産した直後に作った曲
経験した素敵なママ友の世界や、子供にも感謝しつつ
7.Wonderful Life
「蔵」でありつつも、ライブでも何度か唄ってきたせいか随分こなれた感じ
2012年5月13日「MAMA DON'T CRY(渋谷BOXX)」で新曲として
初お披露目された曲
だんだん君は遠くなり
someday 僕を泣かせたりするんだろうか?
どっちにしても僕は君に
永遠にかなわないさ
生きるって、まだまだ謎だらけだ
素晴らしき人生
君がいる人生
去りがたき人生
君がいる人生に
oh thank you for this Wonderful Life
武部さんがグランドピアノへ
ぎゃんちゃんはセンターに出てきて・・・
私の大切な中学の時の大切な先生が
凄く厳しい方で、遅刻をしたら張り手で殴られました
でも、大切なお話もたくさん聞きました
最後3年生で卒業するときにクラス全員に話してくれた言葉の中に
「お前たちは仲間だから、ずっと大船に乗ったつもりでついてこい」
と言ってくれて、それがずっとずっと心に残っていて
すごく生意気な言い方ですけど
歌を聴きに来て下さるみなさんも、すごく大きな船に
一緒に乗ってくださっているような気が、いつもしています
これからも、この船で一緒にいろんなところに行けたらいいな
と、思っています。
みなさんへの感謝をこめて。
8.relationship
後半は、もちろん武部さんのコーラス付き
久し振りの・・・どんぶりこ~どんぶりこ。
そして今夜の最後は武部さんの誕生日に贈った曲
名盤「LIFE375」でも最後を飾る傑作
9.LIFE
<アンコール>
大きな拍手の中、ふたり揃って再登場
ぎゃんちゃんは左(GP)、武部さんは右(EP)で
小曲を情感タップリのピアノとボーカルで
E1.かざうた
そしてその歌をイントロのようにして最後の最後に・・・
E2.感謝
これがあれば生きてゆける
教えてくれたのはあなたでした
白と黒の地図の上で
言葉探すこと見つけました
愛に拗ねて傘を差さず
意地をはっている子供でした
出会い重ね音を重ね
素直になること覚えました
生まれてきた以上、
裸の心で繋がりたくて言えなくて
ありがとう 見守っててくれて
ありがとう 信じててくれて
ありがとう
私はこれがあれば生きてゆける
愛にはぐれ ひとりの夜
すべて捨てたいと思いました
それでもピアノに向かったら
いつの間にか 雨は止みました
生まれてきた以上
あなたの喜ぶ顔をみたくて会いたくて
ありがとう ここに居てくれて
ありがとう 声聴いてくれて
ありがとう
明日もまた一緒に笑えるように
ありがとう 巡りあえたこと
ありがとう 感じあえたこと
ありがとう
届けたくて私は唄い続けてく
私は唄い続けてく
これがあれば生きてゆける
もうちょっと、場内の灯りは落としといて欲しかったかな・・・
「先に行くよ」って感じのお友達に笑われ肩を叩かれながら
きちんと挨拶も出来ず
腰は重いし、頭はクラクラして舞い上がったまんまだし
もうそこに、ぎゃんちゃんはいないのに、流れるものは止まることなく
end

4年前にみた「鍵盤だらけ」では、まだまだ新米ママで
育児に神経を集中した生活をおくることで
歌の世界も視野が大きく空間的な広がりを見せ柔らかくなってゆき
新しい楽曲や、過去の楽曲の表現にも
家族や子供のスパイスを十分感じるものになってきて
どうなるのかな?って感じでしたが
上のお子さんが今年からは「小学校!」というなか
どこかでママの最初の子離れが始まっているのかな?
今回のステージ全体には、この4年間勝手に想像していたママの顔はなく
お子さんをここまで育て上げてきた、自信や満足感、安堵感などがあふれ
歌う姿とその声からは、母性を越え、また一段階素敵な女性になった
川江美奈子が溢れ出ていました。
もうちょっと音楽的に太く丸く柔らかくなる部分が見えてくるのかな?
と思ってみた「4年ぶり」でしたが、想像をはるかに超えてシャープでした。
むしろ無駄を削ぎ落して余計なフィルターもかけない
ありのままの川江美奈子が、ニョキニョキとあちこちに顔を出し
シンガーソングライター川江美奈子の新しいスタートに立ち会えたような
ワクワクした唄声をタップリ聴かせていただきました。
マメにアップされるインスタ写真やSNS記事からは
楽しく幸せそうな家族の一場面が切り取られ、それはそれでファンは嬉しいけど
武部さんが今回のライブのテーマにあげた「感謝」とそのSET
そして、さらにそれをタイトルにした終曲を聴いてると
46歳になった・・・決してバリバリに若くはない女性(失礼)が
ふたりのお子さんを学校に行くまでに育てあげた裏には
他人、ましてや子供をもたない僕のようないい歳したオヤジには想像もできない
立派な精神力があったと思うし、それを支える周辺の力も当然あって
その結果のキラッと光る結晶が、こうして歌詞となりライブとなり
ひとの心を奥底を揺らすメロディーになって
やがて、川江(村田)家の宝と同じように、
独り立ちし世の中に出て行くんだな、
・・・なんてことを思ってると涙が止まらなくなる一日でした。
かなり感情を押し殺して書きました。
書き込みが物足りないでしょうが
え~い!終了♪
川江美奈子 Birthday Special

2018年3月9日(金)
JZ Brat SOUND OF TOKYO
(ジェイジーブラット サウンド オブ トウキョウ)
1st 開場16:30 開演18:00
2nd 開場20:00 開演21:00
<SETLIST>
■1st
1.願い唄
2.孤高の君へ
3.それから
4.ゆらりゆらら(上間綾乃 提供曲)
5.終日(ひねもす)
6.桜色舞うころ(中島美嘉 提供曲)
7.滴(今井美樹 提供曲)
8.思いの花束(松本英子&ZuTTO 提供曲 作詞:松本英子・川江美奈子)
9.最終電車
<アンコール>
E1.聲(蔵)
■2nd
1.あなただらけ
2.夢紀行(トライトーン)
3.いついつまでも
4.つないで手(一青窈 提供曲 作詞:一青窈)
5.Happy birthday to you
~追憶(映画「コクリコ坂から」より)
6.永遠の川(新曲)
(映画「たった一度の歌」劇中歌)
7.Wonderful Life(蔵)
8.relationship
9.LIFE
<アンコール>
E1.かざうた
E2.感謝(蔵)

■1st
定刻スタート
ぎゃんちゃんが拍手の中、会場の中をあるいて登場
デザインがちょっと斬新な純白の衣裳で髪は自然なウェーヴ
足元は、この手のライブではとても珍しい底厚タイプのスニーカー
色は衣裳に合わせてホワイト系
まずはグランドピアノ(以下GP)の前にどっかと腰をおろし
ひとり弾き語りから
1.願い唄
「シンガーソングラーター川江美奈子」のデビュー曲
頭を唄った後に、流れ始めるピアノはいつ聴いても素敵です。
もうずいぶんと前になるけど、インストアー・ライブで聴いてた頃
その場所場所で、いろんなキーボードの前に座るぎゃんちゃんを思い出してました。
ぎゃんちゃんが
ホスト武部さんを呼び込み
今夜のライブのテーマ「感謝」を伝えGPへ、
ぎゃんちゃんはセンターマイク
オリンピックの最中に娘さんがインフルになった話しや
オリンピック観戦の話しから
「あまりライブでは演奏しない曲」
2.孤高の君へ
傑作「LIFE375」の中でも大好きな曲のひとつ
僕の中ではもう「高橋尚子」は消え去り、サングラスも投げ捨て、
独り歩き・・・いや独走状態に入っています。
そして、ぎゃんちゃんの曲では時々ある
「場所からインスパイアされた曲」
「煮詰まった時に今でも日帰りでちょこっと行ける横浜」の歌
忘れっぽくなったというぎゃんちゃんを武部さんがフォローしつつ
ファンならみんな知ってる、神奈川県民ホール上の穴場店舗の話しなどから
3.それから
武部さんも、そこから眺めて見たらしい心地よい高さが
よく表現されたムードたっぷりの名曲
誰の「恋愛経験」にもさりげなく抵触する言葉の使い方がさすがの川江節
素敵な提供曲
今夜のぎゃんちゃんは「母への感謝をこめて」
4.ゆらりゆらら
ぎゃんちゃんがお母さんのことを歌うと
何故かこういうメロディーになるな?
お父さんとは違う・・・、それが何故だかは解らないけど。

休憩がてら
此処でいったんふたりともステージ左手のテーブルにつきMC
スペシャルカクテルの話しと乾杯、
今日のライブが決まったいきさつや告知などをここであれこれし
「僕は何もプレゼントは用意していません、僕にできるのはコレだけ」
と、武部さんはピアノの前に戻り
ぎゃんちゃんは椅子に座って聞き役へ
武部さんのソロアルバム「ピアノマンⅡ」からの名曲
タイトルの名付け親はぎゃんちゃん。
曲を聞いた瞬間、小さいころから文学少女だったぎゃんちゃんは
すぐにこのタイトルを思いついたらしい・・・
5.終日(ひねもす)
川江「デビューしてからしばらくの間、武部さんから勉強のために
スタジオ身に来ていいよって言われて、レコーディングの現場とかで
武部さんがピアノを弾いてる後ろから見てたころを思い出してました」
武部「そのころ一青窈さんがデビューして、レコーディングしてた15年前ごろ
『ハナミズキ』の現場に来てたんだよね。僕がストリングスを一生懸命考えてるのを
じっと見てたのを憶えてる」
川江「何も盗めませんでしたけどね」
武部さんは右手キーボード(以下EP)へ
ぎゃんちゃんはGPについて
6.桜色舞うころ
やっぱ名曲中の名曲
特に、このふたりでやる「桜色」は特上のスペシャルメニュー
ただそれは、豪華な中華やフランス料理ではなく
天やでいえば、さらに具がタップリ「上天丼」
吉野家でいえば、肉だけさらにたくさんの「特盛」
ぎゃんちゃんの唄声も冴え渡っていました。
「川江さんの曲を聴いたり見たりしたときに、絶対にこのひとに書くようになって欲しいと思った」
と武部さんが語った、
「ロンドンのお母さん」今井美樹さんへの提供曲
ぎゃんちゃんいわく「武部さんと連弾するととても楽しい曲」
7.滴
後半、ぎゃんちゃんはセンターへ
「一緒に歌ってくれますよね~!もっともっと!」
「お待たせしました、2階さん、ちょっと難しいですよ~♪」
会場をふたつに分けてのいつものコーラスは随分と久し振り
素人には結構難しいことをいつもムチャブリ
仕切り魔ぎゃんちゃんが、誰よりも楽しそうなのはいつものこと。
「この、みんなを支配してる感じがたまらない!」
ぎゃんちゃんはセンターのまま
武部さんはGPへ
武部さんとぎゃんちゃん出会いの曲
松本英子さんが「武部さんにこの曲送ってあげる」ってことになり
武部さんが「こんなに良い曲書くんなら、歌えばいいのに」
と、コーラスをぎゃんちゃんが付けた運命の曲
8.思いの花束
僕の「聴きたかったよ~!」って声と「ヒューッ!」が、
ステージまで聞こえるのでは、と思えるぐらい聴きたかった曲。
作詞は松本英子さんと共作。
武部「次は僕の一番好きな曲」
川江「武部さん、私の一番好きな曲いっぱいありませんか?」
「過ぎてきたことすべてに感謝して」
9.最終電車
<アンコール>
ぎゃんちゃんひとりのGP弾き語り
2012年の3月9日六本木STBスイートベイジル
「Birthday Special Live 夜想フ会~聲(こえ)~」にて発表された
蔵のなかでも名曲中の名曲
名曲多いな・・・
「アンコールは、私の亡き父に感謝した曲を。
誕生日、親に感謝するようになったのは最近の事かもしれず、
みなさんも自分の大切な人を思い出して聴いていただければと思います」
E1.聲
空耳みたいに あなたを探す
春先のベランダは 雲ひとつない
目を閉じ 会いたい誰かを想う
その意味を ほんとは知らずにいたのです
あ~その聲を
いつまでも手の届く場所にあるのだと
お伽話の子供は 信じて今日まで来たのです
大きくはっきりと 話しなさいと
叱られて育った 家族の風景
だけどね こうして唄うときだけ
なぜかしら お腹から声が出るのです
あ~この聲は
どこまでも響くと思って ね、いいでしょう
毎日は あなたに知らせたい出来事ばかりです
よろこびに出会うたび あなたがここにいないことが
さみしくて悔しくて 泣き笑いになるけど
この私も年をとって ここを去って
あなたに「ただいま」という日まで
大きな大きな聲で唄っていこうと思うのです
唄い終えたぎゃんちゃんに贈る花束を持って武部さん登場
「おめでとう!」の拍手とともに1stステージは終了

■2nd
1.あなただらけ
武部さんのGPのイントロから
ぎゃんちゃんがセンターに登場
得意のボサノバ
ぎゃんちゃんの曲でベスト5本の指に入る大好きな曲
1stとは打って変わって髪はポニーテール風にまとめて
腰に大きなリボンをあしらった真っ黒な衣裳
足元は同じ厚底スニーカーながらもブラック系で合わせてました。
スニーカーはかなり珍しいな?とも思ったけど
後で知ったところによると、足の指を怪我されていたとのこと
妙に上半身のアクションや手元の表現が目立ったのは
ステップで無理が出来ない足元を補っての表現だったのかと?・・・と、勝手に納得。
※後に足の指の骨折であったことが判明(4月19日instagram)
「すっごい昔の曲で、川江美奈子のアルバムには入っていない曲」
トライトーン時代に「私はオリジナル曲をやったほうがいいと思う」と宣言して作った曲
2.夢紀行
同じときを旅するあなたの
勇気になることばを
いつもいつもとどけてあげたい
いとしさ あふれてく夢紀行
ああ一度きりの今日の日が暮れてく
星が見えたらいいね
降りしきるほどに
ぎゃんちゃの歌詞で僕が一番惹かれるのは「光」を感じる部分
その中でもベストな光のひとつがこれ
この場面で「見えるといいね」と言われる「降りしきるほどの星」!
いつも、見えもしない夜空を見上げる羽目になる曲
ここまで既に何度も流れる涙をガマンしたり
休憩の間に顔を洗ってごまかしていたりしたものの
この3行で、今回も涙が止まらなくなりました。
久し振りにハンカチが濡れました。
そして、今夜のステージもいよいよ後半へ
アカペラサークルでの話や
ゴスペラーズ村上さんを勧誘した自慢話し
「私のころは昔の曲などをカバーして唄って楽しんでいたんだけど
だんだんオリジナル曲を書こうという風になってきて
ま、その『第一人者』って言うんですかね~私が」
と、ドヤ顔で言いつつ自分で照れて
「すみません、ちょっと言い過ぎました」と、即訂正♪
・・・立派な「第一人者」です。
すっかり忘れっぽくなったぎゃんちゃん・・・
(実は、思い出したり、ブツブツ紹介するのが面倒なの半分、照れ臭いのが半分☆)
何のために書いたかは忘れたウエディング・ソング
雑誌ゼクシー付録のDVDの挿入歌
3.いついつまでも
なんかこの辺の曲は久し振りな気がして
思い出しながら、頭に浮かび現れる映像が多すぎて
聴いてるだけでたまらない
今夜のトークは
ぎゃんちゃんがイロイロ話したそうで自由なわりに面倒くさそうで
いかにも「自分のための誕生日を満喫してるから、あんまり考えたくない」
って雰囲気がありあり♪
そんな中、武部さんはホストの役目をしっかりと勤めて振り回され気味
予定通りに話してくれないぎゃんちゃんの話しに、何とか区切りをつけ
しっかり進行していくのは、ちょっと大変そう・・・
「一青窈に書いた曲のなかでもベスト3に入る曲」との武部さんのトークから
タイトル紹介はなく武部さんのイントロ
4.つないで手

ここで1stと同じMCタイム
武部さんの最近の仕事告知もあり
「なかなかソロでは弾いてくれない武部さん」のピアノソロ・・・
と、思いきや「Happy birthday to you」のメロディー
会場全員の歌で祝福し
ぎゃんちゃんは照れくさそうにケーキのキャンドルをひと息~
そして、改めて武部さんのピアノソロ
5.追憶(映画「コクリコ坂から」より)
武部さんがステージ右側のキーボードへ
ぎゃんちゃんはグランドピアノの前に戻り・・・
「誰も聞いたことがない本邦初公開の曲」
映画「たった一度の歌」(今年の初夏公開)の劇中歌として作った曲
映画の中では、ぎゃんちゃん自身が唄うわけではないけど
今夜は作者のボーカルで その曲を。
武部さんいわく「川江さんらしい文学的な歌詞」
川江「昭和の匂いを残しつつ、皆さんに口ずさんでほしい曲」
武部「歌詞がいい曲」
6.永遠の川(映画「たった一度の歌」劇中歌)
メロディーは頑固な川江節ながら
歌詞は、男目線の「昭和」を感じさせる言葉使いがちょっと新鮮。
自分のための曲でなく、提供を前提にした依頼曲を書くときは
ちょっと真面目過ぎる楽曲になる特徴があり、それもまた川江美奈子。
映画の情報公開は、まだまだこれからのようなので
メディアでぎゃんちゃんの楽曲紹介が、どの程度されるのかは不明ですが
内容は期待できそう。
武部さんは鍵盤ハーモニカを手にし
長女を出産した直後に作った曲
経験した素敵なママ友の世界や、子供にも感謝しつつ
7.Wonderful Life
「蔵」でありつつも、ライブでも何度か唄ってきたせいか随分こなれた感じ
2012年5月13日「MAMA DON'T CRY(渋谷BOXX)」で新曲として
初お披露目された曲
だんだん君は遠くなり
someday 僕を泣かせたりするんだろうか?
どっちにしても僕は君に
永遠にかなわないさ
生きるって、まだまだ謎だらけだ
素晴らしき人生
君がいる人生
去りがたき人生
君がいる人生に
oh thank you for this Wonderful Life
武部さんがグランドピアノへ
ぎゃんちゃんはセンターに出てきて・・・
私の大切な中学の時の大切な先生が
凄く厳しい方で、遅刻をしたら張り手で殴られました
でも、大切なお話もたくさん聞きました
最後3年生で卒業するときにクラス全員に話してくれた言葉の中に
「お前たちは仲間だから、ずっと大船に乗ったつもりでついてこい」
と言ってくれて、それがずっとずっと心に残っていて
すごく生意気な言い方ですけど
歌を聴きに来て下さるみなさんも、すごく大きな船に
一緒に乗ってくださっているような気が、いつもしています
これからも、この船で一緒にいろんなところに行けたらいいな
と、思っています。
みなさんへの感謝をこめて。
8.relationship
後半は、もちろん武部さんのコーラス付き
久し振りの・・・どんぶりこ~どんぶりこ。
そして今夜の最後は武部さんの誕生日に贈った曲
名盤「LIFE375」でも最後を飾る傑作
9.LIFE
<アンコール>
大きな拍手の中、ふたり揃って再登場
ぎゃんちゃんは左(GP)、武部さんは右(EP)で
小曲を情感タップリのピアノとボーカルで
E1.かざうた
そしてその歌をイントロのようにして最後の最後に・・・
E2.感謝
これがあれば生きてゆける
教えてくれたのはあなたでした
白と黒の地図の上で
言葉探すこと見つけました
愛に拗ねて傘を差さず
意地をはっている子供でした
出会い重ね音を重ね
素直になること覚えました
生まれてきた以上、
裸の心で繋がりたくて言えなくて
ありがとう 見守っててくれて
ありがとう 信じててくれて
ありがとう
私はこれがあれば生きてゆける
愛にはぐれ ひとりの夜
すべて捨てたいと思いました
それでもピアノに向かったら
いつの間にか 雨は止みました
生まれてきた以上
あなたの喜ぶ顔をみたくて会いたくて
ありがとう ここに居てくれて
ありがとう 声聴いてくれて
ありがとう
明日もまた一緒に笑えるように
ありがとう 巡りあえたこと
ありがとう 感じあえたこと
ありがとう
届けたくて私は唄い続けてく
私は唄い続けてく
これがあれば生きてゆける
もうちょっと、場内の灯りは落としといて欲しかったかな・・・
「先に行くよ」って感じのお友達に笑われ肩を叩かれながら
きちんと挨拶も出来ず
腰は重いし、頭はクラクラして舞い上がったまんまだし
もうそこに、ぎゃんちゃんはいないのに、流れるものは止まることなく
end

4年前にみた「鍵盤だらけ」では、まだまだ新米ママで
育児に神経を集中した生活をおくることで
歌の世界も視野が大きく空間的な広がりを見せ柔らかくなってゆき
新しい楽曲や、過去の楽曲の表現にも
家族や子供のスパイスを十分感じるものになってきて
どうなるのかな?って感じでしたが
上のお子さんが今年からは「小学校!」というなか
どこかでママの最初の子離れが始まっているのかな?
今回のステージ全体には、この4年間勝手に想像していたママの顔はなく
お子さんをここまで育て上げてきた、自信や満足感、安堵感などがあふれ
歌う姿とその声からは、母性を越え、また一段階素敵な女性になった
川江美奈子が溢れ出ていました。
もうちょっと音楽的に太く丸く柔らかくなる部分が見えてくるのかな?
と思ってみた「4年ぶり」でしたが、想像をはるかに超えてシャープでした。
むしろ無駄を削ぎ落して余計なフィルターもかけない
ありのままの川江美奈子が、ニョキニョキとあちこちに顔を出し
シンガーソングライター川江美奈子の新しいスタートに立ち会えたような
ワクワクした唄声をタップリ聴かせていただきました。
マメにアップされるインスタ写真やSNS記事からは
楽しく幸せそうな家族の一場面が切り取られ、それはそれでファンは嬉しいけど
武部さんが今回のライブのテーマにあげた「感謝」とそのSET
そして、さらにそれをタイトルにした終曲を聴いてると
46歳になった・・・決してバリバリに若くはない女性(失礼)が
ふたりのお子さんを学校に行くまでに育てあげた裏には
他人、ましてや子供をもたない僕のようないい歳したオヤジには想像もできない
立派な精神力があったと思うし、それを支える周辺の力も当然あって
その結果のキラッと光る結晶が、こうして歌詞となりライブとなり
ひとの心を奥底を揺らすメロディーになって
やがて、川江(村田)家の宝と同じように、
独り立ちし世の中に出て行くんだな、
・・・なんてことを思ってると涙が止まらなくなる一日でした。
かなり感情を押し殺して書きました。
書き込みが物足りないでしょうが
え~い!終了♪
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Name - noboru(九州の人)
Title - いつか、かならずまたいつかのように・・・
そのみんなが、川江美奈子と
その楽曲に魅せられたファンであることは
今回もしっかりお伝えすることが出来ました。
九州にも「いつか行きたい」とお話しされています。
九州とはいわず、もっともっと広く全国をまわり
「川江美奈子」を多くの方に知っていただく機会が増えることを期待し
応援してゆきましょう♪
僕らが懸けるだけの価値ある音楽だし
いつの時にも存在が必要なミュージシャンだと思います。