かわえうた

会いたい人は海の向こうでも空の向こうでもないところにいるのだ。 minako kawae

扉を開け放とう  



「LIFE375」の後半について。

音楽が心に解け込んでくるってのはこんなに重い感じなんだなあ、と初めて感じる。
決して重苦しいのではなく「重要」「大切」「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「想う」「感じる」「痛い」「熱い」「清々しい」などなどの気持ちが入り組んだ重さで、実に心地いい。自分が過去に味わった感じでは、45分ハーフのサッカーの試合の後半、終了を知らせるホイッスルが鳴り響いた瞬間、勝敗には関係なく、グランドの土を踏みしめるその両足にズシンと感じる、あの重さ感じに似ているかもしれない。普段は感じていない地球の重力のような?
毎日1回聴いてると、記憶力は弱いので唄えるほどに暗記は出来なくても、歌詞がもはや字面では無くなってきて、誰かが発する声になって、まるで人と話すように、僕に誰かが語りかけるように、もはや耳から聴こえてくるという感じでは無くなって「心に解け込んでくる」
もちろんそれは「川江美奈子」の声に他ならないんだけど・・・。


■三年目
前曲「旋律」の最後のピアノの音が消えずに耳に焼き付いたまま、この曲のイントロにつながって来るのは初めて聴いた時から一緒。
紡ぎあげられたひとつひとつの言葉にいちいち反応する僕の心の意味は、とてもこんなところには書けないような僕のプライベートな昔の出来事が絡んでいて自分ではとっても良く解るので、他の楽曲と大して違わない演奏時間なのに、まるでラジオから聴こえてくる昔のロックンロールのようで体感は2分ちょいって感じ。藤井理央さんのピアノだって「素晴らしい!」とか思いながらも、実はぎゃんちゃんの声の隙間にアッという間に現れて流れ去ってゆく。
楽曲も歌声も僕の想いも全部、毎回「永遠に心に眠る」ように終わる。


■I Love you
ぎゃんちゃんの曲はプロの「川江美奈子」が作る唄なので、ぎゃんちゃんも話されている通り作られて発表された瞬間から世の中に浮遊する使命をもっているんだけど、この曲だけは、ぎゃんちゃんの昔のある時のMCがずっと心に引っかかっていて、どうしてもぎゃんちゃんの私小説的な世界(?)から抜け出て僕の方に飛び込んで来てくれず、こっちが入り込むのに一番難儀だった曲。
それがやっと解かれたのが実は昨年(遅っ!)2016年にハイレゾ音源配信で発表された「二人想フ会~春待月夜~」のライブ録音。実際のライブでは何度も見て聴いてるのに、行けなかったライブの音だけを真剣に聴いていたら、すべての歌詞(言葉)がいきなり今までとは違うところから僕の中に入ってきて一気に呪縛(?)が解けてもう大変な騒ぎに・・・。
ライブに行かれた方に聴いて武部さんのピアノをバックに唄われたというのを確認して「なるほど、さすがだ・・・」と納得。
それからはCDを聴くときにも歌詞が雪崩のように流れこんでくる始末。発売もずいぶん前になってしまったCDで何回聴いてきたか分からないのに今更。


■プレゼント
これも人には話してない理由があって・・・。実は2009年12月の丸ビルライブの時に何枚目かになるアルバム「LIFE375」を購入しサイン会でサインをいただいた時に、ちょうどその日が大昔にある人と喫茶店で待ち合わせをした、絶対に忘れることの出来ない日だったので、わざわざ歌詞カードの「プレゼント」のページを開き、そこにサインをお願いしたら・・・
偶然にもぎゃんちゃんが「今日は特別にハートのマークを書いちゃおう!」と言って、いつものサインの横に小さくハートのマークを書いてくれて・・・決してそのことが嬉しくなかったわけではないけれど、僕自身はぎゃんちゃんが思ったであろう事とは、ちょっと違った意味でビックリして嬉しくて、この曲はただ想い出につながるという意味だけではなく、そのハートマークと共に昔のことが映像としてどんどん眼の前に現れて、忘れかけていた景色も思い出させてくれて・・・
それ以来、より大切な曲になってる名曲中の名曲。

■LIFE
アルバムの後半、「三年目」以降が一気につながると聴いてる方も都合が良いもんで、ぎゃんちゃんが何年か前の2月12日に武部さんに贈ったこの曲も、もうその想いは都合よく勝手にブッタ切られて、全てが僕のものとして「川江美奈子」の声で解けこんでくる。これは聴いててとっても気持ちの良いことではあるけど、今までは「プレゼント」まで聴いた後に、なんとか現実に戻る終曲として聴いてたこの曲が、更なる実弾となって降り注いでくるからたまらない・・・。


僕のLIFE 君のLIFE 交わり 色深め
いつしか冬を越え 人生と呼べるのなら
振り返るのはそのあとでいい
扉を開け放とう



2009年、あの発売から
「LIFE375」を聴き続けてきて
もう2017年だというのに。



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