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- CATEGORY谷代悠 in FUKUOKA
1030 アネモイ at Pleiades

音楽は ただ広い丘を泳いで
消えていくのさ
(オブラートに包んで)
~谷代悠(はる:アネモイ)
2016年10月30日(日)
Live Music Bar Pleiades

出演(登場順)
①捧愛綾(ささげまあや)
②麻史(まさし)
③アネモイ
■捧愛綾
とっても素直な暗さが、サイケの影響を受けた後のビートルズのようで
その後期、60年代後半のバンドからリンゴが脱退したような感じの音(?)
キーボードが左半分だけで済みそうな弾き語りは、結構楽しかったです。
そうそう、90年代の国府田マリ子「Horizon」のカバーもやってくれました♪
■麻史
等身大のギター弾き語りで欧州くさくないギターが楽しかったです。
曲作りも実に丁寧で、バリエーション豊かなギター・アレンジでした
ちょっと音が硬質ですが、多分頭の中では
「脳内バンド」が演奏してるんじゃないでしょうか?
ボーカルも含めて好きなタイプの男性ミュージシャンでした。

■アネモイ
<メンバー>
仙人:5弦ベース&得意じゃないMC
紙様:ギター
はる:ギター&裸足のボーカル
サリー(こと・・・ゆりさん):リード・ドラムス
ステージの印象としては、ゆりさんがプカプカ浮いてる海中で
岩からしっかり生えた大きな海藻がユラユラ揺れてるなか
血だらけのタツノオトシゴがぴょこぴょこしてる感じ?
1.プロとコントラ
70年代後半に登場したパンクが
80年代になりアメリカに飛び火したような
ボーカルとギターカッティング。
オリジナリティはないけど、
グラつきながらも勢いで突き進んだヴォーカルで
何とか持ち堪えたって感じの1曲目
「羽織リティ」イマイチのハロウィン・コスプレの
はるさんによるメンバー紹介のあと
「これからまだまだ、フレッシュな全開でいきます!
アネモイ!よろしくお願いいたしまシュ~や●※▲しゃ!」
2.きえる
1曲目につづいてオルタナ系風味が気持ちいい
「グランジPOP」とでもいうのか?
無国籍的で実に自由な味わいが
「いろんな楽曲、いろんな年代のひとの唄をしっかり聴いてきてるな」
ってのがよく解る楽曲。
3.応答セヨ
ちょっと味わいが変わって
僕の中で勝手にもってる、90年代POP&ガールズバンド風な曲
メロディが実に綺麗で、
2本のギターの使い分けとコンビネーションが素敵でした。
4.ぐらり、
6月に聴いた「谷代悠」さんの弾き語りに一番近い印象
この曲に限らず、全体のボリューム(音量)をもうちょっと上げて
グワ~ン!っていうぐらいの
「うねり」の中で聴いてみたい感じがしました。
ヒッヒッヒ
ヘヘヘッヘ、ヒヒ
と、楽しくなってきてたまらない
はるさんのボーカルでゆりさんの曲
5.偽善者
やっぱゆりさんの曲
1曲ぐらいは、ゆりさんがドラムス叩きながらのボーカルが
あっても良かったのかな?とも思ったけど
はるさんのボーカルも、これはこれで捨てがたい。
ゆりさんのドラムは、以前のワンマンライブで聴かせていただいた時は
ちょっと手数が多い感じがしたけど、バンドに入ってのドラムは
いい意味で指揮者のようにメンバーを良く引っ張っていて
シンプルでうるさくない音でした。
6.チョコレイト崩壊
勢いで3曲バンドの音を聴かされて
はるさんとゆりさん風味の曲で惹きつけてられて
最後の6曲目が僕の中では、一番「これがアネモイ!」って感じでした
バンドの演奏もまとまって音の塊になっていたし
楽しめていることが自信につながり
実に堂々としてカッコ良かった、真ん中のはるさん。
30分のライブにしっかりとまとまりを付けて
これが2ステージ目とは思えないバンドとしての力を感じました。

最後の曲が終わって飛び跳ねるはるさんをみて
エディ・ヴェダーがまだピョンピョンと飛び跳ねていたころの
パール・ジャムを思い出しました。
こういうバンドは、受け狙いや一発狙いで変に照準を絞るのでなく
富士の樹海の溶岩の底で永遠に残って冷えている氷海のように
「古い」とか「新しい」を越えて「残る音」になってほしいと思います。
多分、彼らの若い心の奥底に潜んでいる矛盾や哀しさが、
創り出す音やステージングから、照れや無駄な遊びを打ち消しているので
年齢を越えて僕らに届いているのだと感じます。
好きな音楽です。
そして、はるさんが
ちょっと臆病だけど、決して弱くはない女性の美しさを持ってること、
その、心地よい頭の回転と思考のスピード感は
MCや立ち姿で十分にわかります。

ト書きのないシナリオのように
無駄や能書きのない、気持ちのいいライブでした。
・・・能書きを書いていますが♪
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