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かわえうた

言葉にできないものを歌にするのが自分の一生の目標 minako kawae

レコードコレクターズ増刊「日本のロック/ポップス」 

レコード・コレクターズ増刊 日本のロック/ポップス 2012年 02月号 [雑誌]レコード・コレクターズ増刊
日本のロック/ポップス
2012年 02月号 [雑誌]

(2012/01/31)


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なかなか日本人ミュージシャンがトップ特集にはならない
「レコードコレクターズ」
なんでも日本人を特集するだけで、
反感を買うこともあるらしい・・・(本誌あとがきより)

そんな中で発刊された増刊号
過去の増刊本同様、特集の再掲載が基本ですが
その後のリリース情報も載っているので
一応は、それぞれのアーティストの全容がわかります。

荒井由実/松任谷由実
矢野顕子
吉田美奈子
大貫妙子
早川義男とジャックス
遠藤賢司
小坂忠
URC

なかなか「らしい」人選ですが
ユーミンに関しては、初掲載(1996年10月号)では
「荒井由実/松任谷由実」ではなく「ユーミン」になっていたのに
変わってしまったのは・・・ちょっと残念。

199610

19996年10月号は、ユーミン+ロリー・ギャラガーという
まるで僕のため!?みたいな特集で
もちろん現在も「家宝」のひとつになっていますが・・・。
「家宝」なのは、そのためだけでなく素晴らしいその内容!

「ユーミンのことを知りたい」という方がいれば
迷わず、この本をオススメします。

デビュー以前から、デビューのきっかっけ
販売戦略から、評論家が選ぶ「私の好きなこの1曲」
他のアーティストへの提供曲の詳細なデータ・・・など、盛りだくさん。

ただし!
一番すごくて、僕が当時メチャクチャ嬉しかったのは「アルバム・ガイド」
1973年のデビューから、1995年当時の最新アルバム「カトゥマンドゥ」まで
ユーミンの苦悩や混乱、失敗や成功がきちんと書かれていて
発売当時の不評や、世間との取っ組み合い
流行との寄り添い方や、離れ方
若い時の唄い方から、年を重ねて来ての苦しい唄い方など
ユーミンを愛聴してきた方じゃなきゃ書けない見事な「歴史」になってます。

ユーミンに関しては、全部ひっくるめて「天才」とか「女王」みたいに書かれて
シンガーソングライターとして、時代と闘ってきた足跡としてのリストや
しっかり残された書籍がないのが、ちょっと残念な僕にとってはまさに「家宝」

渡辺亨氏が「ミスリム」のレビューで
ローラ・ニーロのコメントを引用したうえで
「ようするに本作は『つづれおり』のジャパニーズバージョンである」と
言い切っているように。
過去の仕事っぷりや、大ブームなどに左右されることなく
冷静に1枚1枚を、その当時の評価をまじえて書かれた部分が秀抜です♪

関連して出てくるミュージシャンの
内外そうそうたるメンバー名を楽しむだけでも、楽しいです。


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